空手をやっている娘は、大会に向けて、3ヶ月前から週4回、練習に通い始めた。三歳からやってる子もいる道場に入ったのは五年生の初め。それまでやっていたバレエからの華麗なる 転向。
寸止め無しの流派なので防具を付けてガチでやるケンカ、所謂、組手にハマり、キックを極めたいから、キックボクシングにも通い始めて、一つ年下の五年生の男子相手に日々ガチの練習を励んでいたある日、指に蹴りが当たり、骨折してしまったのが、約一か月前。
何とか試合に間に合わせようと、週3回のリハビリに通ったりしたけど、道場の先生の判断は、
組手は、しっかり治してからにしよう
私も娘もやる気満々だっただけに、ガッカリしましたが、先生の決定は不動。
もう、1週間先の大会も、組手辞めておいた方が良いですかね?
→大会は、2週連続。諦めきれない母。。
同じ道場の子との練習と違って試合の相手は間違いなく破壊力がハンパない。辞めておいた方が良いでしょう。
娘は、その場では聞き分け良く振る舞ってましたが、やはり落ち込んでいました。
気持ち、立て直して、型で入賞しよう。
組手の試合が楽しみで仕方無かった彼女にとっては、大きな方向転換です。それからは、みんなが組手の際は、綺麗な型に大事な筋トレをさせられていた様です。そりゃーつまらないけど、それでも、休まず通い続けました。
そんな日々の結果。
まだ始めて2年経たないのに、
型で入賞
競争相手は、男の子。女子は娘だけ。
帯の色は当然、全員、上。
良くやったね
みんな凄い帯の子ばっかじゃんっ❗️
型の入賞の後、いつも練習相手になってくれてた
五年生の組み手を応援します。
うわっ、凄い、飛び蹴りとかっ。
これは確かに、骨折一か月上がりには
相当なリスクだっ。
娘の練習相手になってくれてた子達、二人が頂上決戦になってました。同じ道場内で、潰し合いです。
いつも、あの子達と、組手してたんだよね。
うん、そう。
で、娘ちゃんの蹴りは、凄いから、気を付けろって言われてたの?あの子達に?
うん、そう。強いでしょ。
だから、やりがいがあった。
あー、出たかったなぁ。
でも、〇〇君、頑張れ
その子は、優勝しましたが、闘志満々過ぎ、絡む前に、迫力で相手をエリアから直ぐにを出してしまうくらい。上段飛び蹴り、上段付き、など、点の高い技を決めまくってました。
普段、お迎えは外で待つので練習の様子は見れません。
あの子達とやってたら骨折するね〜。で、娘ちゃんの蹴りに気を付けろって、怖がらせてたの?やるじゃん〜
年下だけどね。
→いや、男子だし。しかも、
あなた、六年生だけどね、早生まれ。。
組手、出たかったね。男の子に蹴り、
決めたかったね。
うん、でも、治ったら、
絶対もっと強くなる。
娘は、中学年に一度、先生と、合わなくて給食が怖くなり、不登校になりかけたことがあります。
でも、
空手初めてから、変わったね〜。
ガチの格闘技って、心身を強くするって言うけど、本当なのかも。。きっと型だけ、とか、寸止めの空手の流派だったら彼女もここまでハマらなかった気がする。型は、性に合わなかったバレエと、どこか似てるから。
しっかり治して、組手の大会、出れる様に備えようね。
うんっ❗️年明けに整形外科の先生に診て貰ったら、始めても良い?
そうだね、先生と相談しながらね。
あー、組手の試合、楽しみっ。
仲間の五年生の、凄い取っ組み合いの試合を応援しながら、ピョンピョン跳ねてました。
こう言うキャラ、、、、
ママは、どこまでも応援するからっ
骨折のその先にあったもの、それは思った様に物事が進まなくても、自分次第で、違う形で結果を残せる、と言う小さな成功体験だったんだと思う。