駒形克己さんの個展と、ベルナールビュフェの美術館を、同日に観る機会がありました。


駒形さんは、ズッカのロゴデザインや絵本作家として知られているクリエイター。お嬢さんが産まれて間もない頃、赤ちゃんは、黒に最初に反応することに気が付かれたそう。「First Look 」赤ちゃん向けにしては珍しい、黒を多用した絵本は、そんな経験からのものなのかも知れません。翻訳されて出版された絵本の名著。私も、どこかで、見たなぁ。





ベルナールビュフェは、フランス世界大戦時代、「悲しみよこんにちは」の、サガンと並ぶ時代の寵児、具象画家として名を馳せた人。黒いハッキリとした線で輪郭取られた、人物から、大風景画まで、圧巻でした。「漆黒」と言う黒を表現する言葉は、この人が油絵で描き出す輪郭線のためにあるのかな、と思うような強く艶やかな黒。





国も時代も活躍した分野も、もちろんのこと、作品群も、全く違う二人の芸術家。


を、私の中で繋げたのは、



と言う色。絵を見るのは好きだけど、そこまで存在感を感じさせなかった色。多用している絵もそんなに思い浮かばない。でも、力強い色。


赤ちゃんが初めて見る世界、分かりやすく、ハッキリしていて、美しいものを見て貰いたい。そんな駒形さんの思いが詰まった黒の絵本。


ナチスとの戦いや世界大戦の実戦場となり、悲惨な情景に疲れたフランス民衆を、奮い立たせる様に描かれ続けた力強い黒い線の具象画。


黒がね、こーやって、使われるのね。


すみません、オチを考えていると、お蔵入りになりそうなので、とりあえずブログにあげちゃう


ちなみに私、👀、具象派って言葉も知りませんでした。印象派って良く聞くけど。フランスではこの二つの派が対立してた歴史ってのも、新鮮でした。当時、具象派を象徴する画家として、抽象派にマウントを取り続けたのかしら、って言う妄想が楽しかったなぁ。そして、ゴッホとゴーギャンの対立を思い出しました。


「クレマチスの丘」

静岡県にあります。東京からは、新幹線こだまで三島に行ってそこからシャトルバスが出てる様です。秋に一日、過ごせるこんな良いところが、まだまだ日本には沢山❗️