
木の枝の話です。玄関先の紅葉樹にカミキリ虫が襲来、秋に樹木医さんが来て処置して貰いました。剪定が終わる頃に呼び出されました。
玄関先のスペースを木陰にするために、切らなかったかなり太い枝。剪定の観点から、毎年、あるとバランス悪いので切って良いですか?と、言われるけれども、丁度、傘を干したりするのに便利なので、と、そのままで来ました。
例年に比べて落ちてる木屑がハンパ無い量。なので、嫌な予感はしていた。カミキリ虫に大分食い荒らされている。木の中を。。と。
この横枝が、相当やられていて、木の本体まで貫通してるかも知れません。奥まで食い荒らして卵を産んでるから、殺傷剤が届かない場合は、枝を切り落とせば助かるかもしれませんが、切って良いですか?
傘干し場が無くなるのも辛いけれども、この枝は、夏には大きな綺麗な葉っぱを沢山つけて、玄関先にずっーと木陰を作って来てくれた枝。子供達が小さい頃、ギラギラの太陽を遮って、小さなプールで水遊びをする場所を作ってくれていた枝。そんな事がよぎったので、私も中々決断出来ない。
途中まで切ってみて、まずは進み具合を見ますか?
お願いします。
うわっ、木の中に大きな空洞が。やられている。
これは、もう相当進んでるから、根本から落とした方が良いです。
分かりました。幹から出てる所から切り落として貰った。幸い、木の幹には虫は来ていなかった。良かった。幹に届いていたら、この木は死に始める。
手足の一部に毒が入り、全身に周るのを止めるため切断する、そんな大手術だった。切り落とした後の木目が美しくて痛々しい。表面に、コーティング剤を塗って貰い、これで大丈夫、と言って頂いた。
ちょっと寂しいけど、この子を守るんだから思い出は大切にすれば良い。そして、春先の薬の散布や追肥について詳しく教えて貰った。とても良い方なので、近くに来る時は私が居ても居なくても様子を見ておきます、と言って下さった。彼もこの木に頑張って欲しいと思ってくれている。
春先、新芽が出たらしっかりお世話するからね。本当ならば何十メートルも高くなれる木、山なんかに居れば。でも、東京の狭い玄関先では高さも枝葉もいつもいつも剪定されてしまう。なのに、ずっと元気で素敵な四季を見せて来てくれた。この子は大事な息子君←なぜか男子。そして結構お金がかかる🙃 でも、一緒に頑張ろう。東京の土地柄や気候に合わない木を、景観重視で植樹するのは良くない、でも、買った建売の家にもういたんだものね、ご縁だよね。
秋の落ち葉が大変だけど、今年の夏も沢山沢山大きな葉っぱをつけて欲しい。