子供達の学年が終わった。二人共に新しいクラスでのスタートだった。マスク着けて、分散登校で始まったこの学年。


この地域は、知り合いのレベルが感染者と言うところ。そんな大人達のビビり感を吹き飛ばしてくれたのが、子供達の強い適応能力だった。


ほとんどの行事の中止や縮小、特に娘は何年も前から楽しみにしていたお泊まり学習の中止が決まった日は、本当に久しぶりに、しがみついて泣いて大変だった。息子は、運動したい盛りに年始から接触プレー禁止のため部活停止が続いたまま学期が終わる。


それでも、彼らは普通に、日々起きる目の前のことに気を取られて淡々と過ごして来た。こうなるはずだったのに、とか、不満を感じてると言う感じは無い。


息子のクラスは最後の記念写真はマスクを取ろう、と先生が言ってもほとんどの子が取らなかったと言う。この年頃にこれだけマスクをして過ごすとそれが当たり前になる。うーん、将来大丈夫かな、とかよぎったけど、いや、彼らは、また、外しても良い、となったらケロっと素顔で過ごし始めるのだろう。


世の中は、守る一方だった一年。そのかたわらで、子供達は制限をかけられても、かけられても、逞しく環境に順応して生活して行く姿にいつも励まされた。


先生方に大変な一年間の御礼を申し上げる機会だった保護者会も中止。それでも、花は咲き始めて、春の気配が近づいて来ている。新学期に向かって粛々と。