娘の受験シリーズを書き上げる前に、スピンアウト。彼女は今アメリカ留学中。

出発前の夜中。成田前泊です。

どうしてもネイルをしてあげたくて、コンビニでお見送りプレゼントを買って帰る。

お兄ちゃんが寝ている部屋を避けて、明るさを求めて夜中のロビーへ降りた。


向かい合って、娘ちゃんの足の爪を一本ずつ塗る。

「NIKEのサンダルにはやっぱりネイルだよね」と笑いながら、

色を乗せていく時間が、なんだか儀式みたいに愛おしい。

ついでに、ちょっと真剣な顔で話す。

「脅かすつもりじゃないけど…外国人男子って、積極的な人もいるからね。

ちゃんと自分を守るんだよ」

「はいはい〜」って流すけど、こういうのは、ちゃんと心の引き出しに入れておいてほしい。


翌朝、空港へ。

出発直前、いきなりのヘソ出しTシャツ。

「飛行機めちゃくちゃ寒いよ!」と言って、スーツケースからお着替えを出させる。

さらに延々とメイクを続ける姿に、「もう出発するよ!」と声をかける。


セルフチェックインの「手荷物持ち込み禁止」の画面で長く止まる娘。

背中のヘアアイロンを思い出して「ワンチャン行けるかも」と考えたらしい。

結果→あっさり没収。

それでもポーカーフェイスで流れ作業のように進む姿、

将来の運び屋適性…褒められた話じゃないけど。


経由地の香港から、いきなりパパに個チャ。

「カードが無い〜!」と騒ぎ、数分後には「あった🙏✖️3」。

その後しばらくは音信不通。


パパは寂しすぎてメンヘラ化。

LINEが来た!と思ったら初めてのメッセージは、

「ヘアアイロン無くても大丈夫!」という謎の上から。

物足りなさを抱えたまま、娘ちゃんが残していった菓子パンを

「娘の温もりが…」と言いながら食べているパパ、ストーカーですか‼️


そして帰国翌日、練習ゼロでソフトテニスの試合へ。

ペアの子に「ごめん、練習してない」と謝ったら、

「勝つつもり全くないから大丈夫!」と返されたらしい。

この部活、最高かよ🥺


娘ちゃんはは、小さい頃は本当に大人しくて、先生に給食食べなさいって、いじめられたり、色々なことがあった。でも、こうして仲間と笑いながら青春の夏を送っている姿を見ると、あぁ、この子はちゃんと自分の場所を見つけたんだな、と胸があつくなる。

高校も宣言通り第一志望難関都立に受かって、笑顔で過ごす今が、何よりのご褒美

さて、私の戦い方。ここから一気に仕上げます。