ドラクエ5を語る上でもう一つあるのが、
映画のユアストーリーです。
これは、賛否が巻き起こった問題作です。
※以下ネタバレ含みます。お気をつけ下さい。
※あくまで個人的な感想です。ご了承下さい。
まずですね、そもそもドラクエのアニメ化、
映画化って難しいですよね。
1番難しいのが回復呪文の扱いだと思います。
だって簡単に全快したり生き返ったら、興醒めですもんね。また戦闘ではザオリク使って仲間を生き返らしてますが、ストーリー上では殺された人を生き返らせる事が出来ない等、ゲームではスルーしている状況(矛盾)をアニメ化でどう表現したらいいか難しいと思うんです。
ダイ大の世界線はザオラルすら高等呪文の位置付けで、レオナ姫しか使い手がいません。
ベホマの描き方もうまかったです。
(体力回復と傷の治療が同時にできない、
暗黒闘気で受けた傷は治癒に時間がかかる等。)
ハドラーは暗黒闘気の力で何度も回復し、
生き返ってましたが。笑
だからゲームのアニメ化って想像以上に
難しいと思うんですよ。(2回目)
それをふまえて考えるとユアストーリーの
オチはかなり賛否巻き起こりましたが、
逆にあのオチじゃないともっとヤバい
事になってたと私は思ってるんです。
なぜかと言うと、この映画を観た時の最大の
私の違和感は主人公の性格でした。
ドラクエは主人公=プレイヤー自身なので
あくまで想像ですが、ドラクエ5の主人公は
辛い思いをした分、硬派で優しいんです。
だからゲームでは結婚相手を選ぶ時は
寝れなくなるほど、真剣に考えてる描写が
ありました。しかし、この映画の主人公は
優柔不断で少し軽い男だったと記憶してます。
何の躊躇もなくフローラ選んで、しかも
浮かれまくってました。
(いや、何回も言いますが、ゲームでは
どちらを選ぶかすごい真剣に考えるんですよ。)
それでフローラ選んだ後、占いババ的な人に
本当の気持ちに気づく薬みたいなものを
もらって飲んだら、薬のせいとはいえ
今度はビアンカを選び直しました。
(その時のシステムバグみたいな演出も伏線?)
それでその事をフローラ本人ではなく、なんと
ルドマンに婚約破棄したいと言ったのです。
さすがのルドマンも呆れて怒ってました。
ここはもう支離滅裂でエグかったです。笑
実はその占いババはフローラの変装で
ビアンカを選ばせる為に、自分で身を引いたの
です。その演出自体はいいと思ったんですが、
主人公が選ぶ前にその演出があればなぁ…。
もっと上手い見せ方あったはずです。
ドラクエの「はい、いいえ」は
選び直せないんだぞ!笑
→無限ループはありますが。
何で主人公が自分の思い描いた性格と違う
かと言うと…実は… とオチで分かるわけです。
そこで納得しました。ある意味、あの主人公の
性格の違和感は伏線だったんだと。
だから私はあのオチで、あぁー良かったと
逆に思ってしまったんです。
(ただし、夢オチよりもひどいです。笑)
それにユアストーリーは鳥山先生の絵じゃ
ないです。あれは単に権利の問題かも
しれませんが、私は鳥山先生の絵にすると、
もうそれはドラクエであり、失敗したら
逃げ道がないからあえて鳥山先生を起用
しなかったと勝手に思ってます。
っと言うか逆に鳥山先生の絵じゃない事の
違和感自体も伏線に利用したと思ってます。
ドラクエファンからすると鳥山先生じゃないので、そもそもドラクエではないですが、ただし作品の作り自体は丁寧だと感じました。
映画なので、駆け足感は否めないですが、別作品扱いとして観れば良い所もある作品だと思います。でも双子の娘を端折ったのは自分的にはNG。
やはりドラクエのアニメ化は難しい。(3回目)
この作品のオチに習い、本記事をもって
ユアストーリーの存在は私の記憶から
デリートします。笑
この作品が好きな方はすいません。作品自体を
否定してる訳では決してありません。先程も
言いましたが、作品自体は丁寧な作りです。
でも私はドラクエファンなのです。だから
受け入れられなかったです。ドラクエと無関係
なら良作になってる可能性は十分あります。
(その際はオチ変える必要ありますが)
最後にもしドラクエ5のリメイクが今後出ると
したら、希望はHD-2Dではなくドラクエ11並の
画質でお願いしたいです。
HD2Dは綺麗なった画面で昔ながらのドラクエ
らしさを楽しむコンセプトですが、ドラクエ5は
リアルになれば、より感情移入ができる
素晴らしい作品になるはずです。
PS2版がそうでした!またドラクエ8以降から
3D化により、鳥山先生の絵の世界観が出て
私は好きです。ドラクエは2Dだと言う方の
気持ちもわかります。しかし私はドラクエ5の
壮大な物語を3Dでぜひやりたいです‼︎
スクエニさんに届きます様に!笑
