マッシー先生は、神経内科医を表看板としつつも、基礎研究、総合内科医、病理解剖医、PMDA審査員など、多彩なご経歴をお持ちの先生です。
NHKの「ドクターG」という番組にもご出演されており、医学生の中では結構有名なんだそうです。
(因みに私は、ドクターGは1回しか見たこと無い…)
去年も同様のWSに参加した同級生の話だと、
今回のマッシー先生のWSは、かなりマッシーphilosophyを全面に押し出した内容だった、とのこと。
(私、そういうの嫌いじゃないです!笑)
勿論、ドクターGでよくやってる鑑別診断や、模擬患者さんとの医療面接、それに関するディスカッションがメインだったんですが、
その中で織り込まれていくマッシーワールド!(*´Д`*)
覚え書きの意味も込めて、今回学んだことを箇条書きしていきます。

・省略語はなるべく使わない
(例:ALS→筋萎縮性側索硬化症と、正式名称を使う。
アメリカだと、ALSは結構認知度高いらしいので普通に通じるらしいですが…)
・ミスは、複数の可能性が見えていないときに起こる!だから、チーム内で上がってくる鑑別診断が異なっていることは、むしろミスの可能性を減らしているということになる。
・面接で得られる所見はほんの一部。患者さんの日常にこそ、異常が見えてくるときもある。
・主訴にこだわれ。主訴の背景・具体的な内容を明らかにすべし。
・soundとnoiseの区別。
・早口は△。
・優しく接するだけでは足りない。しっかり、解決へ持っていくことが重要。
・個人的な(初対面の人間には言いたくないような)ことを聞き出す時には、アイスブレーキングしてから。
・医者は、患者に教えてもらって助けてもらう→患者さんを助けることができる

・外来でいきなり目の前で呼吸停止することがある疾患:
ALS
ギランバレー症候群
重症筋無力症
筋強直性ジストロフィー
・画像に映らない頭痛:
緑内障
側頭動脈炎
髄膜炎
・「咀嚼で顎が疲れるという主訴」
→痛み(-)なら、ほぼ重症筋無力症。痛み(+)なら、側頭動脈炎
重症筋無力症は、よく参考書で見かける「手足に力が入りにくい」「複視」という主訴では来ない。
人間は左右完全対称ではないから、眼瞼下垂はなかなか難しいし、
疾患が相当進行しないと明確には出てこない。
・筋萎縮(+)、筋力低下(-)→脊髄神経の異常
腰部脊柱管狭窄症では、筋萎縮(-)
・ALSと頚椎症の合併は多い。
・神経診察において、MMTよりも患者の病歴の方が感度が高い
・問診(感度が高い)でrule-in→神経診察(特異度が高い)でrule-out
・ポリクリで、神経診察をしっかり習得したいなら、慢性脳卒中の患者さんを大事にする。

・自分では、意外と自分のことはわかっていないし、実は難しい
・大事な人との会話には、沈黙をうまく使う
・沈黙=攻め。相手に会話のボールを持たせている状態。
・自分のことは自分がよくわかっているという、『妄想』から解放、解明する手段が言語化。
・自分で自分を不幸にする必要はない。現状に悩むときにはこのことを意識する。
・相手の言葉と行動の不一致を握って、言葉や意識の中に現れてこない本音・本質に気づかせる
・時間軸をいつも意識する
WS中でとったメモを起こしただけなので、医学的な面では実際と異なる箇所もあるかもしれません^^;
もし間違いがあれば、指摘していただけると幸いです。
今日は午前休で午後だけ♪
夜は、着物の着付け体験に行ってまいります(*>ω<*)