本来は移動日でしたが、バリアンさんにもう一度会うためにバリ島ウブドに延泊することになりました。
ですが通訳や空港へのトランスポート等々を考えて、ガイドを頼んでいたインドネシア人ワヤンさんとその奥さん(日本人)が営む宿に移動することにしました。

この日の朝、この旅最初のお別れです。
初日のトラブルにより、こんな宿潰れちまえクソが('-')と思っていましたが、その後とても親切にしてくれたので別れるのが寂しくて。
旅の何がイヤって、こういうお別れが本当にイヤなのです。
もちろん素敵な出逢いがあるからこその別れなんですが、その時が来ると本当に辛くて辛くて。

普段は“ギリギリまで寝る・飽きるまで寝る”が信条の私が早めに起床、宿のファミリーと会話をしたり写真を撮ったりして最後の朝を過ごしました。

『 APPLESEED 』
宿の一人娘。かわいすぎる。




庭でバリ舞踊を踊ってくれました。


『 APPLESEED 』
かわいこちゃんとアンパンマン風おばさん。


『 APPLESEED 』
宿のファミリーと毎日かあさん風おばさん。


『 APPLESEED 』
宿のファミリーと従兄弟の子供たちとダルビッシュ(研二)風おばさん。


涙目になりながらファミリーとお別れをし(この文章を書いてる今もウルウルしてきた。どんだけ涙もろいねん)、この日はひとまず空港へ。
ネットや電話ではフライトが変更出来ず、街中にあるガルーダインドネシア航空のオフィスも土日はクローズ、わざわざ空港まで出向く必要があったのです。
片道運賃分ほどの手数料を泣く泣く払ってフライトを変更し、その後は気を取り直してバリ島観光へ。


『 APPLESEED 』
まずはタナロット寺院。


『 APPLESEED 』
本当は夕日スポットなのですが、時間の関係で真っ昼間に;;


『 APPLESEED 』
世界遺産 ジャティルイの棚田


『 APPLESEED 』
ウルン・ダヌ・ブラタン寺院


『 APPLESEED 』
なんか横切った。

この寺院、高地にあるので気圧の変化に耐えられず再び耳がキーン。いてててて。
バリアンさん、耳治ってないですけど!!!!
明日飛行機乗るのに大丈夫かな・・・。


『 APPLESEED 』

タナロット寺院の夕日は見られませんでしたが、宿への帰り道、田んぼに沈むきれいな夕日を見ることができました。



『 APPLESEED 』
宿の人に近所の食堂で買ってきてもらったご飯。何が出るかなっ。


『 APPLESEED 』
どーん!10泊12日の旅行の中で一番美味しかったご飯“ナシチャンプル”。


『 APPLESEED 』
リラックマおじさんとコリラックマおばさん。

じゃなくて隣の部屋に滞在中のお兄さんと私。
地元で隣の駅に住んでいるという驚愕の事実が発覚、共通の友達もいました。
別れがあれば、また新たな出会いもあります。

『 APPLESEED 』
宿の娘ちゃん(日尼ハーフ。10歳くらい)が書いた“あま絵”。上手すぎる!

※インドネシアは漢字で印度尼西亜、一字略だと尼になります。今知りました。
昨晩眠りについてから今朝起きるまで、久しぶりに一度も目が覚めることなく眠ることができました。
え?普通?疲れてるから?
違います。

私は毎晩、寝返りをした瞬間や長時間同じ姿勢で寝ていると「イテテッ」となりその瞬間必ず目が覚めてしまうんです。
この日はそれがまったくありませんでした。
もうどのくらいぶりでしょうか、ノンストップで寝られたの。
これがバリアンの力か…!

日程の変更?する!もちろんする!




ってことでバリ島ウブト滞在が1日伸び、この日は特にすることがありませんでしたが、昨晩宿の主から、
「明日はモンキーフォレストで大きなクリメーションがあるから絶対行った方がいいよ!」
と教えられたので行ってみることにしました。

ところでクリメーションって何?
そもそもそれってインドネシア語なの?バリ語なの?英語なの?
私も家主も英語が不自由なので、結局それはよくわからないまま会場に向かうこととなりました。
宗教儀式的なものだろうなーと勝手に思っていました。

朝の7時40分くらいでしょうか、シャワーを浴びていたら民族音楽が爆音で聞こえてきました。
しかし宿主から「クリメーションは10時くらいから」と聞いていたので、どうせ練習かなんかだろうなーと思ってシャワーを浴び続けていました。
後から聞くとそれはクリメーションの会場に向かう参加者たちの大行列でした(;´д`)
おい、宿主、先に言えよ!!!


『 APPLESEED 』
気を取り直してまずは朝食。チョコバナナチーズパンケーキとフルーツ。



宿主の奥さんからサロンを借りました。
これを巻いてないと中に入れないそうです。

宿のバイトくんに会場のモンキーフォレストの前まで送ってもらいました。
適当に中に入っていくと、すでにクリメーションは始まっているようでした。


『 APPLESEED 』
みんなで象さん(?)を運びます。


『 APPLESEED 』
牛(馬?)さんを運ぶ運ぶ。


『 APPLESEED 』
並ぶ並ぶ。


『 APPLESEED 』
その数84体とか。


『 APPLESEED 』
お供え物を運びます。


『 APPLESEED 』
運ぶ運ぶ。お供え行列×84回。


『 APPLESEED 』
動物の背中を開けてそれを詰めこみます。


『 APPLESEED 』
詰めこみ待ち渋滞。




それを・・・・




『 APPLESEED 』
燃やします。


『 APPLESEED 』
そしてわりとすぐ消します。大火事になったら大変ですもんね。



さて、これは何の儀式だったかわかりますか?
わかりませんよね…。

『 APPLESEED 』

この画像の上部、よく見ると遺影が並んでいるのわかりますか?
そうです、これはお葬式なんです。
バリでは死後いったん土葬して、村の合同葬儀の日まで待ちます。
(お金持ちや上位カーストの人はすぐに単独でお葬式をするみたいですが。そうそう、バリ島ではいまだカーストが残っています。)
そしてその日が来たら遺体を掘りおこして火葬するそうです。
ちなみにこの日のこの儀式で火葬したのではなく、数日前にすでに火葬済みとのことでした。
この村では5年に1度、この合同葬儀をしているそうです。
そのタイミングでここに滞在していた私、やはりバリの風はこちらに向いてきたのでしょうか・・・。

『 APPLESEED 』
会場であるモンキーフォレストは、文字どおり猿がたくさんいる森です。
普段は有名な観光地であり寺院ではありません。

そりゃ葬式なんていう発想にもなりません。


『 APPLESEED 』
あ、お猿さんいた!しっぽ長い!



『 APPLESEED 』
親子かな?ご飯を分けてもらいつつも手をつないでます。


『 APPLESEED 』
かわいいーーーっ。


$『 APPLESEED 』
ちなみにこの子、facebookで人間と認識されました。





『 APPLESEED 』
こちらは“ぼっち”のお猿さん…。


『 APPLESEED 』
黄昏てるの…?


『 APPLESEED 』
なんか親近感わいてくるよ…。私もぼっちだよ…。