今日は2回目の命日。

去年は仕事でバタバタしていてあっという間に過ぎて行きました。

今年は育休中のため、去年よりも思いを馳せる時間があります。

夏のこの空気を感じると思い出します。

保育園の送り帰りに歩いて空を見上げたふとした時に思い出します。

あの時の「後悔」というものはあまりありません。

治療に関してはもうできることはなかったと思うし、母の帰りたい気持ちを汲んで母の好きだった家で看取ることができたのでそれは良かったと思っています。

最近私たち家族も家を建てることになりました。

実家を建てたのは私が小学生の時。ネズミが出るくらいボロボロの家から、新しい家になりました。

母の嬉しそうな顔を思い出します。キッチンも広く、母のこだわりが詰まった家。

家を建てるにあたり、とてもわくわく楽しみな気持ちがあり、母も同じだったのかなと思います。

だからこそ、好きだった家で最期を過ごせて良かったと心から思っています。

でも、一つ後悔があるとするなら、死に怯えながら過ごしていたこと。

病名を告知されてから8ヶ月、仕事もしていたのに辞めて治療に入って、全てが一気に変わり受け入れる時間もなかったのは事実。

きっと毎日死について母は考えて不安だったと思います。

それに対して私が何かできたのかな…と思うことはあります。

「きっと治るよ」とはどうしても言えませんでした。

あの時、もっと死について考えない楽しい時間を過ごせたらよかったと思うことはあります。

抗がん剤の副作用もあったから難しかったのかもしれませんが…。

今、母が苦しみから解放され、穏やかに過ごせていたらいいなと思います。

今日は一日母のことを思い出しながら過ごします。