菜園の一隅に実った「柑子(こうじ)みかん」

今の「温州みかん」のご先祖さまのようなもの。

「花柚子」ぐらいの大きさ。

室町時代の吉田兼好作『徒然草:つれづれぐさ』の「神無月のころ」に出てくるみかん。

昔、「柑子みかん」が好きな私のため、実家の父が自宅横の畑に植えてくれていたんです。

 

その木を、父が他界した時、なんと母が処分したんです。

父を思い出すからと。

(別に嫌いではないんです。幽霊が怖いだけ。)

「が~ん????」

 

で、晩秋~冬になると、「柑子みかんの季節だあ~」とつぶやくようになった私。

 

今年の最近のある日のこと。

、夫さんが

「菜園に柑子みかんが実ったよ。おいしい。」、とのたまふ。

「えっ?」

菜園へいくと、小さなみかんが鈴なり。

食べるとおいしい。

以前よりおいしい。(きっと品種改良されているかも)。

でも、確かに以前の風味がある。

室町時代の京の山科の「来栖野」の風景がよみがえってくる。

 

父と夫さんの優しさに感謝。

 

今年の「おせちレッスン」にも使っています。

                         徳島料理・お菓子教室「Y&Yクッキング」