講座は、
たくさん教えないと!
10年前、
主婦からアロマ講師になった私は、
そう思っていました。
せっかく来てくださったのだから、
できるだけたくさん
持ち帰ってもらいたい。
お金をいただくなら、
たくさん話さないと
「お値段以下」と思われてしまうんじゃないか。
そんな不安もあったんだと思います。
資料に入れたことは、
なるべく飛ばさず説明したい。
それが、
お客さまのためだと思っていたんです。
でも今思えば、
一番安心したかったのは、
私自身だったのかもしれません。
***
でも今は、
講座の価値は
「どれだけ教えたか」
ではなく、
「どれだけ持ち帰ってもらえたか」
で決まると感じています。
講師にとっては、
一つひとつが
つながっている知識でも、
初めて学ぶ方にとっては、
一つ理解するだけでも
時間が必要です。
新しい言葉を聞いて、
「どういう意味だろう?」
と考えます。
次に、
「私はどう使えばいいんだろう?」
と、自分に置き換えて考えます。
その途中で、
また新しい情報が入ってくる。
すると、
「たくさん勉強になった!」
とは思っても、
「結局、
私は何から始めたらいいんだろう?」
となってしまうことがあります。
昔の私は、
たくさん知っている先生だと思われたい。
決めた段取りどおりに進めたい。
そんな思いで、
用意した内容を全部伝えようとしていました。
時間が足りなくなって、
後半は早口になったり。
質問を聞く時間が
少なくなったり。
お客さまが考えている途中なのに、
次の話へ進んでしまったり。
伝えたい気持ちは
たくさんあったけれど、
受け取る方の時間を、
十分に大切にできていなかったのかもしれません。
だから今は、
講座を作るときに、
「何を全部教えるか」
よりも、
/
今日、この方に
何を一つ持ち帰ってもらいたいか。
\
を考えるようになりました。
すべてを説明するより、
本当に大切なところを、
相手の様子を見ながら
ゆっくり話す。
知識を伝えるだけではなく、
「自分だったら、どうだろう?」
と考える時間をつくる。
質問を聞く時間を残す。
講座のあとに、
「これなら私にもできそう!」
と思えるところまで
一緒に整理する。
その方が、
情報をたくさん増やすよりも、
実際の暮らしや仕事に
つなげてもらえるように感じています。
もし講座に
内容を詰め込みすぎてしまう方は、
こんな問いを
自分に投げかけてみてください。
・講座が終わったとき、
何が分かっていればいい?
・明日から、
何を一つやってみてほしい?
・今日、
伝えなくてもいいことはどれ?
講師になると、
足りないと思われないように。
満足してもらえるように。
つい、
たくさんの知識を渡したくなります。
でも、
講座の価値は、
講師が話した量ではなく、
受講した方が
暮らしや仕事に持ち帰り、
「やってみよう!」
と思えた量に
表れるのだと感じています。
全部、教えなくても大丈夫。
あなたが思っているより、 少ない知識でも、価値ある講座はできます。
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