「最上 キョーコさん。」


真っ直ぐに碧の瞳が私を映す。


「はっ、はいっ!」


「君がずっと好きでした。
今は毎日、焦ってます。」


言われた意味を理解するのに時間を要した。


「焦る…?」


「…そう、焦ってる。
君が魅力的なせいで俺がどれだけやきもきしてるか、知らないだろう?
…早く捕まえないと誰かに横から浚われてしまう、ってね。
本当に焦ってた。」


「…そんな、私なんて…。」


「君は自分がどのくらい人を惹き付けるか、全然分かってないからね。
俺、社さんにも怒られてたよ。
君の周りに群がる奴らをなんとかする前に、ちゃんと告白しろって。
馬の骨を蹴散らすのはその後だろうってね。」


「へ?
社さんも?
群がるって…馬の骨!?」


訳が解らずに戸惑っていると、敦賀さんはいいんだよ、って笑った。


「気付かなかったならそれはそれで構わないけどね。
君に告白出来たし、遠慮なく邪魔者は排除するからね。
…まぁ、君が俺の事をどう思ってるかにもよるんだけど…ああ、それから社さん“も”っていうのはね、いろんな人達からいい加減にしろって言われていたからなんだよ?」


「いろんな人達って…。」

「俺の気持ちってね、周り中にバレバレなんだって。 気付かなかったの、君だけなんだよ。
だから俺に注意してたのって…社さんに、社長に、琴南さん…天宮さんに椹さん、松島主任にマリアちゃん…っと、こんな所かな。」


内容は全員がほぼ同じでね、と苦笑いする敦賀さんに、こちらは話の内容で唖然としていた。

周りにバレバレ?

敦賀さんに注意してたのって、私の周りにいる人達のほぼ全員じゃない!?

…敦賀さんの気持ちに気づいてなかったの、本当に私だけ?


「琴南さんはね、君が自分の気持ちから目を逸らしているって言ってたよ。
…俺もそうだった。
大切な人は作れないって思い込んでた。
でも、足掻いても、自分で抑えようとしても駄目だった。
だから掴まえたいんだ、君を。
君の気持ちを…聞かせて?」


ありのままの気持ちを打ち明けてくれた敦賀さんに、胸が熱くなった。

…でも…。


「…敦賀さん、私はラブミー部員なんです。
もう二度とあんな馬鹿な事、したくないんです。」


「君が不破のせいで恋する事に臆病になっているのは解ってる。
…でも、考えて?
“もう二度と恋をしない”って事は、“不破が一生一度の最悪の恋の相手”って事になるんだ。
俺は君にそんな事させたくないし、させるつもりもない。
俺には君が必要なんだ。
何があったって君を離すつもりはないからね?」

…逃げ道ありません。

言ってる事は凄いけど、それもまた事実だった。

あの馬鹿ショーの事なんか後生大事に抱えなくてもいいと、目の前の男性(ヒト)が言う。

…裏切られないという保障なんて、何処にも無いことくらい分かってる。

…でも…同じ傷なら、この人の方がずっといい…!











遅くなりました!!

m(__)m

やっとキョーコちゃんが素直になれそうです!!