皆さんは「飯野」という名前を聞いて真っ先に誰を思い浮かべる人だろうか?
友人や恋人の名か、あるいはそれが自分の名前だったりするかもしれない。
僕にとっては「飯野」といえば飯野賢治さんを真っ先に思い浮かべる。

1990年代にDの食卓やエネミーゼロで一世を風靡したゲームクリエイター、飯野賢治。
ブログを読んでみたら、とてもいいことを書いていた。
アウトランという80年代のアーケードゲームの“気持ちよさ”についてだ。
当時幼かった僕にもアウトランの気持ちよさは理解できた。理解というより、感じたというべきか。
開放感溢れるグラフィックと軽快なBGMで構築された世界を時速300キロで飛ばす気持ちよさは、10歳にも満たない子供でもわかるもんだ。
それは90年代のバーチャ2、デイトナ、セガラリーにも共通したゲームならではの気持ちよさという点で一貫している。他社でいえばリッジシリーズもそうだ。

僕にとっての“アウトラン”はなんだったのだろう?と考えると、F-ZEROにたどり着く。
圧倒的なスピード感とロックをベースとしたBGMでとにかく爽快感溢れるゲームに仕上がっていて、一言で言えば気持ちいい。
このゲーム面白いと思うゲームに共通しているのは全て気持ちいいゲームということ。それは操作感だったり、世界観だったり、音楽だったり。

繊細な感性と大胆な発想は両立できるんだよ。