あれよあれよという間に帰国してからもうすぐ4週間が経ちます。

あっという間すぎました。そんな今日は帰国編の徒然日記。

 

予想通りだけど、仕事に復帰して日常が始まると本当に余裕がない日々。ブログも書いている場合ではないというか。笑

 

とは言え日々思うことはその日常から生まれてくるので書きたいことはたくさんあるのだけど、仕事のことや職場でのあれこれについてはこういう場で常に書くわけにはいかないから、今後は旅行に行った時とかにまたその話を書く程度になるかもしれません。そうなると、カテゴリーは変えなくてはなりませんね。ミラノ生活日記としてはこのまま残したいので、もうブログを書くのをやめるか、別カテゴリーにお引越しするか、新しいブログを別で作るのか、まだ迷っていますが、ひとまずヨーロッパからお届けというカテゴリではもう終わりに近づいてます。

 

では、帰ってきてすぐに感じたあれこれについて。きっと多くの人が感じたことだと思う。笑

 

日本に帰ってきてまず一番に思ったのは、あぁ灰色だな、ということ。。。

同じ首都圏ということでの比較ですが、やはり景観の美しさはミラノの方が格段に好きです。住んでいた郊外は味のある建物があったわけではありませんでしたが、緑はたくさんありました。そして20分も行けば素敵な街並みがあります。

 

そんなに深刻なことはないけど軽く逆カルチャーショックを受けることは細々とあります。

 

まず、人が多い。

面積と人口を比較すれば自然なことなのですが、それに加えて日本は首都圏に一極集中する度合いがハンパないので、3年しか経っていないのに圧倒されるというか酔うというか。電車も混んでるしターミナル駅なんてうまく歩けません。笑

 

雑多な看板や広告宣伝の多さ、ポストに入るチラシの多さに辟易する日々でもあります。特に大量のチラシは紙の無駄。。。捨てるのも手間。

やはり日本て広告が多すぎますね。電車に乗っていてもタクシーに乗っていても液晶に映るCM。いやーなんというか、、、情報過多です。求めていない情報が入って来すぎる。ちなみに、今我が家にはテレビが無く、私としてはこのままなくてもいいかなーなんて。キッパリしたポリシーがあるわけではないし、Eテレは見せたいからそのうち買ってそうですけどね。中古の安い小さいので十分。笑

 

あといろんなものが低いですね、キッチンの台、洗面台、トイレの高さ。トイレが低いのは別にいいけど。笑

腰痛持ちの私には、賃貸の洗面台が低いのは結構地味に辛いです。

 

仕事の仕方や職場でのコミュニケーションの仕方も様変わり。私が休んでいた4年はコロナ前後ですから、本当に色々と変わりました。こちらにはまだ慣れることができず、今後どう適応していくのか、乞うご期待。適応できないかも?笑

ここは、掘ろうと思えばいくらでも書けそうですが、もう少し先のお預けにしておきます。

 

良い面も、もちろん。

電車で寝られる治安の良さや清潔さはやはりすごいですね、日本。

バスのチケットの買い方を示す表示を見て、子供だけで乗る想定を書けることも日本を感じたことです。小学生が幼児2人の同伴をするとか、幼児2人だけで乗せるとか、日本でも実際やるかは別にしても、欧州では想定自体されないですよね。

 

 

帰ってきてから自転車を買うまではしばらくバスと電車をよく使っていましたが、ミラノのように90分乗り放題システムがないので交通費が意外と嵩むということにも気が付きました。いろんな会社が運営しているので、電車とバスで共通のチケットで行けないことがほとんどですし。

 

あとはやっぱりご飯は美味しい。そして日本酒も。

お蕎麦やラーメン、蕎麦、刺身や寿司だけでなく、イタリアンも美味しいし、なんでも食べられて最高です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

けれど不思議なもの。3年帰っていないのはなかなかの時間だと思いますが、もともと住んでいた街に戻ったということもあり帰ってしまえば懐かしさよりもこの3年ずっとここに住んでいたような感覚の方が大きい。ミラノにいたのが夢のようです。

だからこそ、ミラノでの生活についてこのブログで綴ってきて本当に良かったなと今心から思っています。私の大切な記録となりました。たまに振り返って自分でも読むと思います。笑

 

会社の関連部署の人が来週出張でミラノサローネへ行くという話を聞いて、自分がフォーリサローネをプラプラしていたことを懐かしく思い出しても、なんだかもう遠い昔のことのようです。それにしても、そんな出張うらやましな〜!

 

とはいえ、いろんなことを忘れています。歳だということもあるでしょう。イタリア生活で新たに覚えなくてはならないことがたくさんありましたから、一時的に必要ない記憶はどんどん消えているのをひしひしと感じます。

人の名前は覚えているのに顔が出てこなかったり、顔は見たことがあるのに名前がわからなかったり、毎日通勤していた経路なのにターミナル駅で道が微妙にわからなくなったり。まさか、と思いました。笑

 

通勤時間も最初はぼーっとしていましたが、最近イタリア語を聞くようにしています。帰国する頃の私のイタリア語レベルは、語学試験はもう受けていなかったのでよくわかりませんが、おそらく中級を抜け出せず。保育園の面談を通訳なしでこなせるくらいにはなっていたので(シチュエーションが決まっているので比較的会話しやすい状況)、せっかくだから趣味として続けたいなという思いがあります。

 

息子は幸いすんなり保育園に馴染みました。もともと人が好きで積極的なタイプですが、言葉の壁がないということがやはり想像以上に楽なのかもしれません。ミラノのお友達の名前をしばしば口にしては、今度みんなが僕の保育園に来る、と言ったり、僕はミラノのおうちに帰りたい、と言ったりするので、私はそれを聞くと切なくなるし、同じようにミラノをとても懐かしむ気持ちです。

彼にとってみれば人生の75%(記憶があるという意味では90%以上)がミラノでの生活ですから、とても不思議な感覚ですよね。

 

娘は前からの友達がいる学校に戻りソフトランディング。学校の規模が全く違うのでこれから色々大変なことや戸惑うこともあると思いますが、今のところ毎日楽しそうで良かったです。

 

私も、日本に帰ってきてからは、仕事や家事育児の合間に会いたい人に会い、食べたかったものを食べる、そんな日々。帰りたてなので忙しいと言いながら結構なペースで人に会ったりもしてたくさん食べて飲んでいるのでなんか太ってきました。笑

胃腸がどこまで持ち堪えるか、そろそろ危ないですけど、幸せなことだな、と思います!

 

帰国前ミラノも雨ばかりでしたが(どうやら4月もそうだったみたいですね)、日本の天気もおかしかった。とっても寒かったし雨ばかり。こんな雨ばかりの春はなかなかないなという印象です。

おかげで桜は遅かったので、無事見にいくことができました。

家から自転車で15分ほどのところには、日本の桜の名所100選に選ばれている公園があり、たまたま晴れていた週末に家族で見にいくことができました。

こういう景色、やはり美しい。

 

 

 

 

 

そして美しくて美味しい和菓子も。

 

 

イタリアの春も大好きでしたけどね。

 

今の生活は「やらなければならないこと」にほとんどの時間を費やさざるを得ませんが、ペースが掴めて色々落ち着いてきたら、ミラノでやっていたことを再開する道も模索しようと思っています。生きがいというと大袈裟ですが、私の生活に活気と潤いと喜びをもたらしてくれたことをこのままやめるのはないなと思っています。

 

私は多分どこかに永遠に定住するというのが好きではないようで(定住したいと思う場所が見つかっていないだけの可能性も高いけど)、正直なところ、日本は生活はしやすいものの半月〜1ヶ月くらいいれば十分だなと早くも思っています。笑

なので既にミラノに帰りたいですが、そこで感じたことや体験したことを大切にしながらまたしばらく日本で生活をしたいと思います。
これからも流れに任せつつ、ゆるゆると(今度は帯同ではなく)また海外に出られるような道を考えたいなと思ってはいます。

 

最後に。

いつかの記事に、「海外生活はプラスもマイナスも振れ幅が大きくて、特に現在進行形の生活の中にいるときにはなかなか総合的に見て結論がどうかはうまく言えない」と書いたのですが、3年のミラノでの生活が終わったいまはっきり言えるのは、

 

「大きなマイナスを補ってあまりあるほどのプラスが後からついてきた。ミラノに行くことができて本当によかった。」

 

ということです。

こういう気持ちにさせてくれる人々やコトに出会えて本当に幸せでした。

辛かった時に遠くから近くからいろんな角度から支えてくれた友人たちにも感謝です。

ありがとうございました。

 

続くのか、終わるのか、わからない記事となりましたが、一旦締めくくりということで。これまでお読みいただいた方々に、お礼を申し上げたいと思います。

ありがとうございました!