ご無沙汰しております。

 

今年の夏休みは、自分達の旅行に加え日本からも複数組の友人が遊びにきてくれて、ありがたいことにとても充実した時間を過ごしていました。

 

書きたいことも溜まっていますが、旅行がとても濃い経験になったのでまずはそちらについて書いていきたいと思います。

 

今年の行き先のメインはクロアチアでしたが、ボスニアヘルツェゴヴィナ(長いので以下BiHと記載)にも滞在しました。家から一番遠かった目的地がDubrovnikドゥブロヴニクでしたが、ミラノからだと飛行機の直行便はなく(近すぎるから?)、車で行くことにしました。が、ドゥブロヴニクってかなり遠いんですね。笑

 

そのため、まず1泊目は寝るだけの目的でRijekaリエカという港町を経由。その後、ドゥブロヴニクに行く前にもう1箇所、海を楽しむだけの目的でPrimoštenプリモシュテンという街にしばらく滞在(ここが最高によかった)。

 

そのあと、ドゥブロヴニクへ。ここでも海を楽しみつつ街も観光。素敵でした。

 

そして、帰路。そのままおとなしくクロアチア内を通って帰ることもできたのですが。。。なんか、計画のために地図を見た段階でBiHに呼ばれた気がしたので日程に組み込みました。笑

詳細はまた後日ということで。

 

BiHからはクロアチアのPlitvička Jezeraプリトヴィッツェ湖水群方面に抜けて、国立公園を観光。

その後また距離が長いのでイタリアのGoriziaという街で寝るだけの1泊をはさんで帰ってきました。

 

旅行記に入る前に、少しテクニカルな面でどなたかのお役に立てるかもしれない情報を記載します。(あくまでもご参考までに。最新状況などはご自身で確認してくださいね。)

 

今回は、EUでもシェンゲン圏でもない国境検査ありのBiHにも陸路入国する関係で、免許やレンタカーに関して幾つか確認事項があって、特にレンタカーの方が地味に大変でした。

 

<免許>

今回運転する必要があった国は、イタリア、スロヴェニア、クロアチア、BiHです。イタリア発行のEU免許でそのまま行けるのか、を確認しました。

 

スロヴェニアとクロアチアはEU加盟しましたし、イタリア発行のEU免許で問題ないだろうと思いつつ現地領事館に確認を取り、OKでした。

BiHについては現地領事館に聞いたところBiH政府機関に確認してくださいと言われたのでメールをしたところ、すぐに回答をくれてOKでした。(回答が早くてびっくり!)

 

免許については国際的にはジュネーブ条約とウィーン条約があるそうで、イタリアは両方加盟しています。日本はジュネーブ条約のみです。BiHはウィーン条約のみです。同じ条約を締結している国々の間では、その国発行の国際免許証が有効な免許証として認められるそうです。今回はBiHに行くにあたってイタリアで国際免許証を発行してもらう必要があるのかどうかも質問したのですが、BiH政府機関からの回答は「不要」でした。その辺りの理由などは詳細はわからないです。。。

この理論でいくと、公式には日本の国際免許証ではBiHでは有効な免許証として認められないということになりますし、後述する国境警察のFAQにもBiHで運転するならウィーン条約締結国の免許もしくは国際免許って記載されています。なのでイタリア免許持っててラッキー、な感じでした。

 

<レンタカー>

イタリアで借りるレンタカーでBiHに行けるのかどうか、を確認しました。去年のスイスとか、簡単に国境越えてたからあまり考えてなかったのです、最初。でも途中でハッと気づくわけです。そーいえばBiHはシェンゲンじゃないじゃないか!と。笑


結論から言うと名の知れた大手(ハーツとかユーロプカーとか)は軒並みNGでした。クロアチアで借りれば問題ないケースが多いようですが、イタリアからだとダメです。理由は保険のカバー範囲なようです。追加料金を払ってもどうにもならないと言う会社がほとんどでした。

我が家は、安かった&以前一度使ったことがあると言う理由でもともと予約していたのが比較的マイナーな会社(edilfar)だったのですが、いろいろな計画を既に進めてから不安になってドキドキしながら別の会社を調べたり、予約した会社に問い合わせたところ、通常の国境越え料金に加えて別の保険に入ればOKということで一安心(想定よりは高額でしたが、それでも大手で車を借りるよりは安く済みました)。なお、国境越えはOKでもフェリーでの移動は不可です(例えばイタリアのバーリからクロアチアのどこか、とか)。

 

ちなみに、調べている段階でBiHの国境警察のウェブサイトを参照しましたが、これによるとBiHで最低限必要になる強制加入保険に入っていない車両は国境でそちらを購入することが可能であるというような趣旨のことが書いてあります。

https://granpol.gov.ba/Faq/Read?pageId=21

 

↑このページのCorossing of the state border in a vehicleという項目にかなり参考になることが書かれています。

 

こちらについてもメールで問い合わせをしたのですが、BiH側からの回答は、イタリアの車だったら別に大丈夫だよ、でもどうしても購入するというのであればあなたが通ろうとしている国境審査ポイントで購入可能だよという回答でした。ただし、結局レンタカー会社との契約でNGとなっているのであれば契約違反になってしまうので、そちらに合わせることになると思います。

 

なお、自家用車をお持ちの方や、会社から車を付与されている方がどうなるのかは分かりませんので悪しからず。。。自家用なら保険さえ買えば大丈夫な気はしますけどね。ご興味がある方はご確認ください。

 

<国境越え>

クロアチアからBiHに入る際にはパスポートに加えて車の登録証を確認されました。免許や保険証書の確認はありませんでしたが、過去の日本人の方でそうした書類を見せた方もいらっしゃったとオンラインで読んだことがあります。

BiHからクロアチアに戻る際はパスポートしか見られませんでした。

 

どちらもかなり待ちました。1時間くらいかな。。。オペレーションはあまり良いとは言えないかも知れません。時間帯にもよるのかも知れません。

そして何らかのトラブルがある車がいるとその列が動かなくなり、横入りが始まってさらに混乱します。笑

 

<ガソリン>

ガソリンの値段はユーロ換算でこんな感じでした。

イタリア(約2€)> クロアチア(約1.7€)>スロヴェニア (約1.5€) > BiH (約1.3€)

この金額差はかなり大きい。。。

 

BiHでは特に地方ではガソリンスタンドがあまりないかも知れないから、周辺国で給油しておくようにという情報を読んでいましたが、今回我々が通ったルートでは辺鄙なところには行っていないので地方都市も含めて道中ガソリンスタンドだらけで、ほぼオープンしていました。笑

 

走行距離が長かったのでこまめに気にして給油するようにしていましたが、イタリアでは満タンの車を借りることができたので、イタリア国内では返却時しか給油せず、まずスロヴェニアで給油(クロアチアに入る前に必ずスロヴェニアを通る)。あとは適宜それぞれの場所で給油しました。

 

ちなみに、ガソリン代節約のためにハイブリッド車をレンタルしましたよ。

 

<高速道路料金>

スロヴェニア以外は日本と同じく料金所で支払うシステムです。


スロヴェニアは前払い定額制度で、1週間、1ヶ月、1年で選べます。最近はオンラインで車のナンバーと紐づけて購入できるので便利でした。

これは人に教えてもらうまで知りませんでした。


https://evinjeta.dars.si/en

 

ということで、前置きが長くなりましたが、

ここからゆるゆると旅行記を書いてみたいと思いますので、ご興味があればお付き合いくださいね。