©️2023satomi kojima  「空ーくうー」

 

紅葉も深まるこの頃、いかがお過ごしですか?

 

更新が大変遅くなりました。

個展『ちからをとりもどす ひ』、無事終了しました。

 

足を運んでくださったみなさま、気にかけてくださったみなさま、

ありがとうございました。

あらためてお茶会のひとときをご一緒してくださったみなさま、

お菓子を作ってくれたharmocaさん、お手伝いしてくれたお友達、

ありがとうございました。

そして、DMをデザインしてくれた川畑あずささん、

Pinpoint Galleryさん、ありがとうございました。

 

荷物が戻ってきてからも、不思議なほど個展の余韻が続いていました。

制作中のこもり気味な日々(慣れていること)から

出会いと再会の日々(少し勇気を出して、緊張もあるけれど楽しみなこと)へ

ぽーんと入ってみると、あたたかい時間が待ってくれていました。

 

今回、自分なりに少々どきどきしながらやってみたこともいくつかあって、

そのひとつに、お茶会の時間がありました。

今回の展示内容だからこそ閃いたのですが

あの作品達にも後押し(?)されて

「作品とともに、ひと時ゆったりと過ごしてもらえたら」

「ほっと一息してもらえたら」

そうした願いを込めて。

結果、気づけば私が、ほかほかとした時間の中にいました。

 

2年ぶりの個展でしたが

形のないあたたかいものを私自身たくさん受けとったようです。

ありがとうございました。

 

少し振り返ってみたいと思います。

 

 

写真上下:ギャラリー2階に展示した、絵本『おいけちゃん、ちゃぽん』原画

写真下奥:描きおろしのアクリル絵具で布に描いた作品

 

 

おいけちゃんの小カット

表紙の水玉とリンクする、カエルの卵のイメージをフレームにも

おたまじゃくしが一匹 どこにいるかな^^

 

 

絵本『おいけちゃん、ちゃぽん』の原画も展示しました。

(月刊絵本こどものくに たんぽぽ版 2023年10月号鈴木出版)

 

16年前に描いて生まれていた、おいけちゃん。

 

お話のタネは、その時には実らなくても

土の中では、じっくり育っているのかもしれない。

タイミングが来たら、芽を出してゆくものがある。

10年後、20年後かもしれないけれど......

だからもし、自分が大切なタネだと感じていたら、

誰に何を言われても捨てないで、

自分の中に持っていていい。そんなことを感じました。

 

大地を踏みしめて、坂道を登り、下りてゆくおいけちゃん。

その静かな存在感に、わたしも力をもらいました。

今回、ゆっくり観て、感じたことを直に伝えてくださる方が多かったです。

またいつか、原画を見ていただく機会があれば幸いです。

そして絵本のおいけちゃんも

身近な場所で親しんでもらえることを願っています。