4月26日、息子が19歳の誕生日を迎えました。
家を出て、初めて迎える一人の誕生日。
これから親元では誕生日を祝うことはないんだなと寂しく思いました。
夜、おめでとうの電話をしてみると、あっさり「ありがとう」と。
それから近況を話してくれました。
サークルに2つ入り、友だちもできたようでした。
大型連休も暦通り休みではなく、授業がある日もあるようです。
少しずつ大学生活にも慣れてきているようで、昨夜は部会があったと話していました。
息子が生まれたのは2005年。
全前置胎盤と切迫早産のため絶対安静で寝たきり生活。
24時間張り止め点滴。
全身麻酔をして帝王切開で出産しました。
出産前日の4月25日、テレビを見ていると緊急ニュースに切り替わり、福知山線脱線事故の映像が流れ始めました。
カーブを曲がりきれず脱線した列車がマンションにぶつかり、つぶれてしまっていました。
これは大変なことになってしまっている。
きっと亡くなられている方、重篤な状態の方がこの中におられるはず。
一人でも多く助かってほしいと祈りました。
翌日出産し、しばらくはテレビも見ることができない状態でした。
数日後、テレビをつけると沢山の方が亡くなっていたり、怪我をされた方も多くいらっしゃることがわかりました。
場所は離れているけれども息子が生まれる前の日に起きた大きな事故。
あれから息子の誕生日の前日には、テレビのニュースを見せながら、こういう事故があったことを毎年話してきました。
大切な命。
無念にも亡くなった方が大勢おられること。
息子にも自分の人生を大切に生きてほしい。
おめでたい息子の誕生日なのですが、毎年、複雑な気持ちになるこの2日間なのです。