真昼でも鬱蒼として居る

頭上から鳥の声

微かに笑う声


(気の所為かもしれない)


言葉は理に触れる

見えないものが照らし出され

緊迫した背骨が硬直する

聳り立つ鳥肌をそっと撫でる


(風は霊の前兆です)


声は言葉の肉体を呼び寄せる

あなたと謂う物質を通してやってくる


(鳥は魂の運び手です)


淀んだ地には滞る

頭上からじっと眺めてるだけ

向こうの木の洞から生まれ出ただけ