右を見ても地蔵

左を見ても地蔵

歩くと顔をこちらに向けてくる


冷たい汗が背骨を伝う


地蔵の細い目がこちらを見ている

ただ静かに見ている

ただ顔をこちらに向けて

通り過ぎてもまだ見ている


地蔵が並んでいる

どこまで続いているのか


右を見ても地蔵

左を見ても地蔵

通り過ぎると視線が刺さる


地獄の入り口で細く開いた目が

ただじっとこちらを見ている


視線が針のように刺さってくる


見ている無数の目が静かに

ただそこにある