幼子の呼び声がする

木霊は朝に呼応して

鳥の声で調和する


四角い白磁の皿

箱庭の幻影

声と音が連なり

やがて森を形成する


丸呑みした未来は円い

するりと喉元を通り過ぎた

あとは眠るだけで消化する


梢の奥から覗く眼

(あれはもしかしたら、)

細い糸に触れれば入り込んでくる

無意識から雪崩れ込む意識

真白い皿の上から

切り立った崖


銀製の食器は切り分ける

突き刺して混ぜ込む

役割は適材適所で進む


猫の背中から生えた羽

綿毛に耳を塞いで飛んでゆく

(空は今日も青いですか?)

電報が届きます

薄く伸ばした翅が透けてゆく


幻想的な悲哀の中で

裏切り者を排除する鋏

肉体より精神に宿る魂の双子

そうして尾を噛み合った

卵の中で。