楽しいお茶会の昼下がりも過ぎ
夜半の静けさです
静謐
言葉の柩
時間を化石にする
琥珀色の石
蜂蜜色の水
夜明け前の沈んだ夢
水中都市を視覚だけで歩く
頭の中の蓋を開け
張り巡らされた回路のひとつ
自我を超越する
溢れて来る
憑かれてゆく
語感だけで支配するなら
意味は後付けで構わない
(誕生する日は決定されている)
防御と攻撃が交互にやってくる
朧げな月の輪郭をカーテン越しに触る
野蛮さを通り越して紳士的な暴力
美しい、だけで ゆるされるなら
心を 揺さぶって 離さないだろう
圧倒的な感動で涙を垂れ流して
解らないすべてに神秘と名付ける
(誕生した日は決定している)
言い訳は嫌い、と言い訳するから
人は無意識の意識が言葉に現れる
あなたの鏡です
自我を孕んだ獣が産まれた。
同族嫌悪
共有共感
愛憎憐憫
共同幻想
四文字で示されるくらいなら
切り揃えた鋏に気付くだろう
鋭い刃先を湖ですすいでください」
顔のない鬼がもうひとりの私です
(あなたです
言葉の階段を降りている
いいえ、あなたは登っている
言葉の海に沈んでゆく
いいえ、あなたは浮かんでゆく
言葉の森に踏み入れる
いいえ、あなたは出てきたばかり
そうして(誕生おめでとう
一匹の獣です
言葉を咀嚼する頃に
立派な爪と牙が備わっている
(おめでとう)