陽気な猫の眼が昼を過ぎてぐるり

引っ掻いた脇腹を眇めて

静かな湖畔の木漏れ日は線香花火の淑やかさ

憂鬱を紅茶に沈めて3秒半

軟水は色素が早急に出ますので

恐らく彼の中の結論は過去として処理される


言動 動力

思考 廻廊

奔放 放流

記憶路の紐解きが始まり

忘却の圧勝で愉快な葬列が続く

(あれを祭りと呼ぶのです)

仮面の下に顔があると信じて居られる

アナタの穢れなき眼で嵐は瞬く

(蝶の羽搏く音さえ聞き逃さないからでしょう)

耳鳴りさえ許さない 許されない

この瞬間にも

アナタは共有者として共犯する


陰気な魚の眼が夜を過ぎてぎょろり

引っ繰り返った腹部を覗いて

切り取られた窓枠は無菌室の秘めやかさ

硬水は身に覚えが無いので

永らく彼の中の結果は未来として処遇される


朝、

がやってくる

鳥の囀りが梢から

のろしを上げる幕開け

姿を真似たところで

デマカセはデマカセさ

鳴いたのは空っぽの鳥カゴ

くらりと眩暈を手招いて


巨きな口を開いて。