羽搏く様に揺れる枝先の葉

風は雨雲を呼ぶ

灰色の空から滴る水

一定の譲歩

絡めた足は長く

水面に波紋を広げ

沈んでゆく舟を眺めた


遠いものは愛おしい

近いものは憎らしい


寂寥の積載が規律的に列ぶ

白い道は果てしなく

断絶される機械の生命が消える


瞬く様に触れる視線の先

瞼は睡りを呼ぶ

泥の裡から身を捩り

ただ巣窟を孕んで

光を宿した掌を優しく開く

胸騒ぎの前触れ

虫がざわついてから沈黙


音を立てて蘇る

巨きな眼

夜が始まる前に

騒ぐ噪ぐ

子どもらの無邪気な足


踏み潰された街が目覚める