吐き捨てる言葉が
暴風雨を引き連れて
海岸を走っている

あの海は美しかったね
言葉は言葉で翻弄して
揚げ足さえも柳に風

雨垂れから文字が滴る
浮かび上がるエーテルを含んで
膨らんでく蕾
あれは雷を呼ぶのだ」と呟く

限界を知るには全力を以て
一度砕け散った白磁は覆水盆に返らず
卵の殻が体液を漏らしている
冷蔵庫に入れられる事もない

黒い傘の下で太陽を見てた
日の丸が焼け落ちたあの日
憶えてる人が年老いて
居なくなってゆくのに
焼け付いた痕ばかり残っている

ドームの中で何を見たのか

あれは卵なんだよ
地球というそれから
生まれ落ちる