真夜中の太陽
鯨が飲み込む
歌声は透き通って
何時までも響いてゆく

真昼の月
水母が飲み込む
呼び声は響き渡って
何処までも遠のいてゆく

早朝の星
蜥蜴が飲み込む
鳴き声は沁み染まって
彼方までも色づいてゆく

行先は行方不明
虫の報せも届かない
宛先は住所不定
虫の息も聴こえない

似通った言葉に
息を吹き込んで
そっと光を宿す
静かに、幽かな
呼気を吹きかける
魔法が蘇る
古の血液が廻る巡る