静かに裸足で地面に立って

伸びてく腕 指先 背骨 足 呼吸

朝露は葉の上を流れてく

(生まれたよ)


声は何処かで囁かれる

葉の裏 もしくは耳元

赤く染まった頬を雨は冷ました

(産まれたよ)


小さな産声は光に紛れる

睫が震えて向日葵が馨った

絵画なら油絵の具

溶かされて滲んでゆく


シーツの海で泪と蕩けて

白日の夢を見続ける

(死んだよ)


切り取られた枠組み

木の温もりばかり積み重なって

(居ないよ)


幸福と至福を描き続ける

感受性への冒涜

(盲目だね)


幻聴の足音ばかり並べて

群れは列を成す


青に染まる

青に染まる

青に染まる


三つ数えて孤独と眠る

羊を黒くしたのはだぁれ?