K夫妻がNYに旅立つ姿を見て、あ~とため息が出ました。
がっかりです。
私が困ったな、嫌だなと思ったお客様は、
①ルールを守らないお客様
②我儘を言うお客様
です。
中でもシートベルトの着用と手荷物の収納を守って頂けない事、離陸前に座席を移動する事はとても迷惑でした。
出発前に放映する安全に関するビデオは、
・非常口及び脱出方法(救命胴衣、スライドラフトなど)
・シートベルト着用
・手荷物の収納
・禁煙の徹底
・酸素マスク
・その他
です。
喫煙、禁煙に関しては国によって法律が異なると思いますが、非常口(脱出方法)、シートベルトについては離陸迄に周知しなければならないと航空法で定められています。
ICAOに加盟している航空会社では必ず離陸前にビデオ或いはデモンストレーションで周知しているはずです。
特に手荷物は固定されていないと飛行機が乱気流など大きく揺れた時に飛び出し凶器となる事があります。
1Kgを越える手荷物が頭に急転直下したらどうなるか想像してみて下さい。
PC 1台で大ケガに繋がるのではないかと想像できます。
20年以上前に国内航空会社の飛行機が乱気流に巻き込まれた際の写真をニュースで見たのは私は忘れられません。
それは、サービス中のエプロンを着けたCAが天井に突き刺さっている映像です。
大人が天井に向かって飛び出す程の揺れが起きたならサービス用のカートも飛び出した後、天井から降ってくるはずです。
で、K夫妻揃ってスーツケース持ち込み。
内心、絶対自分で収納しないよね⁉️って思っていました。
良い様にアメリカナイズされた男性であれば奥様の荷物を収納してあげるでしょうが…。
「荷物しまって」と言うのは決まってちょっとしたビジネスマン風の日本人の20代~40代の男性でした。
内心、中に入ってるパンツは貴方の物でしょ!
歯ブラシも貴方の物でしょ!家からここまでどうやって持って来たのよ⁉️
家からここまで持って来られたなら、この先もご自身でどうぞ‼️、と思っていました。
皆様の職場でも秋の安全週間と言うのがあったと思います。
安全週間に関わらず乗務毎に月間目標の具体的な取組について注意事項が周知されていましたし、腰痛防止は毎年テーマに上がっていました。
腰痛防止の為に大きなお手荷物の収納を依頼された時は押して
①重さを推し量る
②お客様にお手伝い頂く
③一人で対応しない
一番は、ご自分のお荷物はご自身で、と言うのが基本スタンスです。
優しいを装って労災になるのも、なられるのも辛いし、迷惑ですよね。
それに、「前回は手伝ってもらった」と言われては他の乗務員が困るのです。
そして、一女性として女性が大きな荷物を持ち運ぶ事、機内持ち込みする事自体に不快感がありました。
それは、中学生の時に私が父からレディーは荷物を持たない。ハンドバッグ一つで飛行機に乗りなさいと言われた事に由来します。
どの国のファーストレディーもプリンセスも持っていてもバンドバッグ一つです。
民間人とは言え、M子さんは恥ずかしいと思われる事を平気でなされる方だと分かった事がとても残念でした。
そして、その姿が全世界に向けて発信された事は日本にとって恥ずかしい事だと思いました。
天皇陛下の姪として陛下の顔と国民の顔に泥を塗る事はしないで欲しいと願うばかりです。