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こはる日和

〜育児やあれやこれやの徒然日記〜

このところグッと寒さが増してきたイギリス。
先日、喉をやられ声が天龍源一郎と化していたダンナは、用事があって電話をかけた自分の母に「オレオレじゃないのか?」と疑われたそう。
必死で説明している姿が目に浮かぶ。


さて、昨日で全ての上ムスメの誕生日行事並びにカボチャ行事終了。


母、達成感と自己満でいっぱいである。
いや、カボチャの方はたいしたことしてないが(今日、trick or treatで近所を歩き疲れたぐらい)。


誕生日会は、今月中旬に去年と同様、補習校のお友達とジョイントで今年はトランポリンパーティー。

そして先日、現地校の子を我が家に数名呼んで第2回を開催。


私としてはかなりの冒険。
何日か前に現地校女子3名をスリープオーバー(お泊まり)させるという偉業を成し遂げた同じ駐在妻から、
靴のまま上がる子がいる、
ベッドの上で物を食べる、
テーブルに足を乗せる、
風呂は言わずもがな、歯磨きもしない

等々の情報を事前に得ていたので、覚悟して臨んだ。


ピンポーンと次々に来る女子たち、一人靴のまま突き進もうとしていたが、脱いでくれて第一関門突破。


ベッドにポテチばら撒かれたら嫌なので2階NGとしていたが、どうしても見たいと言い、1分間ジャストルッキングとし、素直に降りてきたので第2関門突破。


食事の皿にはチョコだけを乗せ「寿司食べてみー」→「いらん」 「みんなでピザのトッピングしょー」→「やらん」
てな具合の自由な英国女子である。


苺でさえもノーセンキューと言う子もいたが、一人、寿司にトライし「グッド」と親指を立ててくれ、また一人来てくれた現地校日本人女子がほぼ胃袋に収めてくれたので、母のボルテージは維持された。



ダンナによる折り紙教室(手裏剣をセレクト)は、最初の長方形にしたところから淵を三角に折れず、ギブ→ダンナに丸投げ。


盛り上がったのはpass the parcel(何層にも景品をくるんだ小包を音楽に合わせてまわすゲーム)と極寒の中の庭遊び。


勉強になりました。


この日まで、あと◯モアスリープと毎日言って心待ちにしていた上ムスメもさぞかし満足したことだろう。(いやそうでないとやってられん。)






8歳になった上ムスメ。友達いっぱい出来て良かったね。母は一人もできていないけど。涙
いろんな分野でとうに母は抜かされている。


サマータイムも終わり、冬まっしぐら。
明日からサンタの国に行ってきます。



前回のブログの翌日、約束どおりムスメたちは日本式の弁当を持って、現地校へ行った。

そして二人ともきれいに食べて帰ってきた。

それちょっと食べさして、と卵焼きやウィンナーを友達らが食べた、と上ムスメ。

美味しかったから、次の誕生日会の時にも出してね、と言われたらしい。(来週末、現地校の子数名を呼んで自宅で上ムスメの誕生日会をやる予定)


下ムスメはボーイフレンドから、おにぎりを見て「What’s that?」と興味津々に尋ねられ、また翌々日のふりかけに印刷されたジャムおじさんを見て「Old man?」と言われたと。

会話の内容がかわいすぎる。


何はともあれ、二人とも問題なく、むしろ楽しくランチタイムを過ごせたようで一安心。
あれからまたちょくちょく日本のお弁当も持っていっている。
案ずるより産むが易し。




そして私はあと1時間後にある英語家庭教師の宿題をやりながら、めんどくささに現実逃避中。
前回書いた形容詞を使って、今週は文章を作らねばならないのだが、
organized のzの上にがっつりsを書かれている。(ちなみにチェック印はこちらでは丸の意)



そういうとこ、あるよねー、イギリス人。
イギリス英語絶対主義。
centerはcentre、movieはfilm、
うっかり「ムスメがsoccer clubで…」なんて言おうものなら、この非国民めが!と叫ぶ昭和の憲兵よろしく、footballと訂正してくる。
いや、やんわりとだけどね。


イングリッシュへのプライド、そして愛国心が溢れすぎている。


だから食事も保守的、フィッシュ&チップスにサンデーローストlove、進化&進歩無し、お昼は毎日サンドイッチなのだ。
…と無理やり弁当事情に結びつけてみた。


ちなみにランチはディナーって言うからね。
もう、わからん。




数日前にアップされた愛読ブログの記事。


学校へ持って行ったお弁当の中身をからかわれるという、国際結婚&駐在の子あるあるの中でも、あるある度かなり高めの話題であると思う。


一年半前、上ムスメが始めてサンドイッチ(お弁当のことをうちの学校では総じてこう呼ぶ。その名の通り、皆毎回サンドイッチ。)におにぎり弁当を持っていったが、和食弁当はこれ一回きり。
案の定好奇の目で見られ、また皆と違うことへの恥ずかしさで日本式弁当は上ムスメにNGを出された。


上のブログ筆者、そして娘さんはご主人や学校側の協力もあり、一歩前に進むことができて何よりである。


日本文化や日本食を紹介する臨時授業をしたい、と申し出たイギリス人のご主人。
神か。
芯の通った人の周りにはやはり同じような志の人が引き寄せられるのだなぁ。




そして、ブログを読んだ日と時を同じくして、こちらの友人から、私を含め周りのイギリス在住日本人が皆お世話になっている日本人美容師さんのある話を聞いた。


最近、そこの美容院のイギリス人顧客からクレームがあったため、その美容師さんが接客中に日本語を話せなくなったらしい。
なんでも、美容師さんと日本人客の日本語の会話が、自分の悪口を言われているような気になるというのだ。


被害妄想が宇宙領域である。

もちろん、私の時は他の客のことを話題にしたこともなければ、そもそも興味がない。


イギリスの片田舎では日本人美容師など稀有な存在。
クレーム者もそうだが、皆に引っ張りだこで日本人の得意客を大量に抱える美容師より、1クレームを優先した美容院責任者の判断に、残念と言わざるを得ない。

英語のシャワーに疲れる中(というほど浴びてもいないが)、サロンの癒しのひと時に楽しく日本語をしゃべることも今後許されないのか。



さて、9月に一学年進級して給食が無料では無くなったため、サンドイッチの頻度が増えた上ムスメと、それに応じて同じ日にサンドイッチを持たせている下ムスメに、今日の夕食時、
「明日はおにぎり持ってく?」と聞いてみた。


上ムスメが日本食NGを出した当時、まだナーサリーで午前終わりだった下ムスメは、
「持ってくー!!」と大乗り気。
そしてちょっと迷いながらも、「うん…わかった!」と答える上ムスメ。
あの頃とは、友人の数や親密度が違う。


さて結果はいかに。
おかずの内容を考えながら、一人、気を揉む母である。