今月頭に家族でフィンランド旅行に行ってきた。
オーロラを見るため、そして見られなかった時の心の保険としてサンタ村を第2の目的として出かけた。
ヘルシンキの空港近くのホテルに一泊し、北のイバロ空港へ。
北緯68〜69度、オーロラがよく出るゾーンとのこと。
空港から30分のサーリセルカという地に2泊。
気温は0度ぐらいだったが、風が全くないのでイギリスの方が寒いじゃんない?ぐらいの感じ。
雪は少し積もって、少し溶けたようなシャリシャリカリカリ。
ホテルでトナカイソリのアクティビティを予約していたが、雪が少ないので中止と言われ、しょんぼりしながらチェックインして、いそいそと部屋に向かう。
ホテルはヴィラタイプで、受付のある母屋から外に出て5分くらい歩いた先に一面ガラス張りのイグルーがいくつも立ち並んでいる。
一足先に到着したダンナがイグルーを外から撮っている。
私とムスメたちが部屋に入ろうとするとドアが開かない。
「鍵は?」
「……。あっ!!」
事件その1。イグルーといえどオートロック。鍵を中に置いて出てきた人。
トナカイに鞭を打つように、ダンナを受付に追い返した。
部屋の中から。
中にはオーロラアラームなるものも設置されていたが、この日は結局これが鳴ることも、オーロラが見られることもなく終了。
そして翌朝、窓の外を見てびっくり。
夜中に結構降ったらしく、雪がこんもりと積もっていた。
しかしこの日は朝8時のバスでサンタクロース村。
今なら沢山雪で遊べるのに…と後ろ髪を引かれながら、3時間かけてロヴァニエミにあるサンタビレッジへ。
サーリセルカより南に戻るので、雪がどんどん無くなる。
こんな雪の無いところにサンタさん住んでいるの?と言いかねない上ムスメのために、想定問答集を脳内で準備する。
サンタはお母さんがやっているんでしょ?と先日言われたばかりなのだ。
「そ、そ、そうやってねー、信じてない子のところにはサンタさんはもう来てくれないんだよー。ママが小学校の頃、そうやって来てくれなくなった子、知ってるもーん。」としどろもどろこの上ない返答をする私。
8歳ってそんなもん?
こういった時の対処法を誰かにご教授願いたい今日この頃。
まずは視覚からということで、サンタ村に到着早々、ご本人がいるというサンタの館に行き、写真撮影の列に並ぶ。
列の途中、壁に各国の著名人、芸能人の写真が飾られており、唯一知っている顔がいた。
クリス松村&アッキーナとサンタの3ショット…
そして、やっと会えたサンタ氏に照れた顔をする上ムスメと、握手の右手に左手を差し出す下ムスメ。
写真のデータに動画もついて40ユーロちょっとだったかな?
サンタのお返事が来るお手紙もポストに出して、頼む、これで下ムスメのためにも、あともう少し歩調を合わせてくれ、と願う母。
サンタ村、まだまだオフシーズンでやっていない施設も多々あったけれど、
ハスキー犬を見て、トナカイそりにも乗って(そこだけ雪が敷いてあった)、まあそれっぽいことが出来たのでマル。
行きと同様、道中に10分の休憩があった。
停まった先にトイレがないので近くのガソリンスタンドのを借り、バスに戻ろうとすると、バスの外のドア付近にダンナが立ち、手を降っている。
随分紳士的な待ち方じゃないか、と駆け寄ったが違った。
事件その2。
ダンナが先にトイレから戻ると、バスが発進しかけていたというのだ。
ダンナの戻りが一歩遅かったらうちら、置いてかれるところだった。
サンタ村も5時でクローズ。凍死するところだった。てか、人数確認してちょーよ。
なんやかんやホテル近くのバス停に着いて、そこで予約していたホテルの送迎バンを待つ。
ん?来ないぞ。
事件その3。
ホテルの迎えが来ない。
暗いし、寒いし、えーとホテルの電話番号…あれ国際番号って何番だ?とわちゃわちゃしている時に自家用車が停まり、
「メイアイヘルプユー?」とおばちゃんが現れた。
同じホテルのスタッフで仕事上がりだという。ホテルに電話をかけてくれ、無事バンが到着。
しかし今度はスライドドアが開かない。
どうにもこうにも開かないらしく、急遽おばちゃんの車でホテルまで送ってもらう。
おばちゃん、ありがとう。
旅にトラブルは付き物だが、北極圏は勘弁してほしい。ひととき、タロジロの気分でしたわ。
そしてそして、この夜はオーロラチャンスのラストナイト。
結果は如何に!?
…って、これは朝焼け。
見られなかった。
空、びくともせんかった。
疲れとお酒で撃沈したダンナより遅くまで起きて、「オーロラ見られますように」とずっと連呼しながら寝たムスメたち、
ごめんよ。でも可愛かった。
君たちはまだ若い。まだチャンスはある。
次は自力で来てくれ。笑
翌朝、チェックアウトしてからも時間があったので、ホテル周辺のふかふかの雪で遊びまくって帰宅。
雪で遊べればオールオーケー。
高い雪遊び代であった。
しかし、この旅でいろんなトナカイの仕上がりを見たなぁ。
土産屋では毛皮のラグやツノのオブジェになり、夕食の皿に乗ったり、そしてソリまで引かされる。
まんべんなく使われていた。
聖なるサンタの国の裏側を見た気分。
いや、もうちょっと夢を見なければ。
ピュアなハートでクリスマスを感じたい私の脳裏にクリス松村がよぎる。
無理そうだ。