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こんにちは
南山堂という医学誌専門の出版社で
連載記事を書いています
映画で読み解く医療:シネメデュ ケーションというものです
今回は、5月号のお話です
今月のテーマは
患者と家族やその周囲の人々との関係性を理解する
というものです
総合診療では、患者と社会の関係性を考えていかなくてはなりません。
特に患者の家族においては、患者への影響が大きく、
家族の一員である患者の変化は、家族全体の変化へと広がっていきます。
患者と共に家族もケアの対象と考えなくてはならない事例は多くあります。
この映画では、死を目前にした主人公が自分の死について、命について考えていきます。
ピックアップした映画は
「きっと、星のせいじゃない。 」
です
ジョン・グリーンの小説『さよならを待つふたりのために』を原作とした映画です。
主人公のヘイゼルは甲状腺がんを患っています。
彼女は13歳の時から手術や放射線治療、化学治療法と辛い治療を続けています。
そして今、彼女は短大生をしています。
ある日、医師と母親の勧めもあり、がん患者の交流会に行くことになりました。
そこで骨肉腫で脚を切断した男の子:オーガスタスと出会い、親しくなるのです。
ヘイゼルにはお気に入りの本があり、それはがんを患っている女の子を主人公にしたものでした。
その本の結末はあっけなく終わっていて、ヘイゼルは主人公が他界した後、残された家族たちがどうなったのか、
物語が終わった後のことが気になるのでした。
主人公ヘイゼルが自分の命について感じたことは何であったのでしょうか。
ヘイゼルが気にしていたこととは何であったのでしょうか。
自分がヘイゼルであったならば、どのように感じるのでしょうか。
自分の家族にヘイゼルのような病の人がいるのであれば、どのように感じるのでしょうか。
そんなことを考えながら、鑑賞していただきたい映画です