タイトルに惹かれて購入。
読んでから知ったけど、ドラマにもなっていたらしい。
ある一家の四人の女性に焦点をあてストーリーが進んでいく。それぞれがお金や人生について悩みを抱えるが、そこをどう乗り越えていくのかがみどころ。
◾️みほ(次女)
一番お金に無頓着で好きなものは好きな時に買う!というイメージ。自由に使えるお金がある若い女性って感じ。
でも夢を持ってからはお金について勉強し、固定費や生活の見直しをはかる。
夢に向かってまっすぐになると、一気にしっかりした強い女性というイメージに変わった。
しかし結婚を視野にいれていた彼氏の借金(という名の奨学金)が発覚し、描いていた未来像が崩れて不安を覚えるみほ。
でもみほは借金があるからすぐ別れる!という決断はとらなかった。彼の人間性や仕事に対する姿勢を確かめて、この人となら大丈夫と思えたのだろう。
お金の不安が完全に消えた訳ではないが、彼と共に歩む未来を選んだのだ。
◾️まほ(長女)
高校から付き合う彼氏と結婚し、一人娘を授かる。消防士で高給取りではないけど、専業主婦で倹約しながらそれなりに楽しく幸せな生活を送っていた(証券会社勤めだったこともあり少額ではあるが投資も行う)。
そんなある日、友達とのランチで衝撃の言葉がかけられる。
「よくあの決断ができたよねー」と、若くして結婚したことやすぐ専業主婦になったことに対して、チクリと攻撃されたのだ。
まほは、友達がそんな風に思っていたことにショックを受けた。また玉の輿にのり高級品を身にまとう友達に嫉妬する自分に気づいた。
◇この部分は自分の環境と当てはまることもあり、首がもげそうになるほど『わかるわー!!』って共感できた。
自分にないものを見せつけてられると嫉妬心が湧き、それを持たない自分を肯定したくて相手を攻撃してしまうのよね。。。
これは自分にとって必要なこと、必要でないことを明確にしておけば起きないことだと思う。自分が幸せならそれでいい。
ランチ会から少し経った頃、まほは幸せと思っていた友達が問題を抱えていることを知った。お金があるから幸せ、結婚したら幸せ、なんてことはない。
まほは本来の自分にとっての幸せの形を思い出した。
◾️智子(母)
昭和の時代を生きた女性。
結婚したら家庭に入る、が当たり前の時代、例に漏れず智子もそのような生活を送っていた。
夫の給料が特別良い訳ではないけど、生活に困窮するほどではない。
穏やかで文句も言わない優しい夫(と思っていたけど実際は無口なだけ)。
家事や育児に口出しすることもなく、何も意見を言わない。やってくれるのが当たり前!という感覚で思いやりがなく感謝の一言もない。
そんな夫との関係にもやもや。また友達との貯金額の差を知り金銭面での不安も。いろいろな感情が混ざり熟年離婚がちらついた。
「あの人のせいで、私は我慢している、というような状態はやめるべきです。それはお互いを不幸に追い込むことになりますよ」
そんな時に起こった娘の結婚問題。
これには夫婦で問題解決に取り組み、その結果夫婦関係は良い方向へ向かっていた
この時の智子はかっこよかった。
『借金があるのが問題なのではない。無断で作った借金なのに、急に奨学金は自分で払うように!と投げつけた親がいる家庭に娘が嫁ぐことが心配なのだ』と語ったところ。
なんでも我慢・OKするのではなく、認められないことはとことん伝える。
それが最終的には家族を1つにまとめることに繋がった。
◾️琴子(祖母、智子の義母)
70を過ぎて老後の資金に不安を感じている。
貯金を切り崩すにしても、ずっとそんなことをしていては貯金は底をつく。
そこで近所でアルバイトを始める。
頭が柔らかく智子よりもずっと現代っ子な琴子。スマホでラインを使いこなしたり、金利の高い銀行にお金を移してある程度たまったら別の銀行に移す!という面倒くさそうなことを繰り返したりしている。
安生&きなりカップルの危機修復の手助けをする面倒見がよく誰からも頼られる一面も持つ。
年相応の考えと柔軟な考え方を持っており、人をひきつける力がある。
お金の不安は自分で稼ぐということで解決。70代だから不可能なんてことはない。
人から必要とされたいという気持ちが芽生え琴子は、それを実現させるためにどうすべきかを考え、実行できたのだ。
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四人それぞれ違った生き方だけど、それぞれに悩みがある。
つまりどう生きたって壁にぶつかる時はぶつかるのだ。
問題が起きた時、自分にとって大切なことは何かに重点を置いて考える、そこに近づくためにできることを実行すれば解決への道はひらける。
三千円の使い方
たった三千円だけど、その三千円の使い方が人生を作っていく。
三千円の使い方という追求は、イコール幸福への追求なのだ。
お金の勉強、支出の見直しにもなる本
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「費用対効果。そんなこと言ってたら、絶対、子供なんて作れない。子供なんて、結婚なんて、理不尽なことばかりだもの。じゃあ、今のあなたの生き方なんて、どこに費用対効果があるの?
「費用対効果?ははは。そんなに費用対効果が大切なら、もう、いっそここで死になさい。それが一番、効果あるわよ。ご飯も食べなくてすむし、家も傷まない、服も必要ない、お金もいらない。あくせく働く必要もないわよ。だいたい、あなたのご両親が費用対効果を考えたら、あなたなんてここにはいなかった。
「日々の生活を考えた時に、一日で一番使う時間が長いのって、結局、スマホじゃない?何度も見るし、いつも触っている人も多い。
たとえ、少し高価でも、365日で日割り計算して、一日にいくらかって考えたらそう贅沢な買い物とは思わないね」
「"一千万貯めたい"と思っているけれど、それでいいのだろうか。今の生活をもっと楽しむ、という人生やお金の使い方もあるはずだ」
「お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない」
