DDD青山クロスシアターで上演中の「Defiled」。
一度は観てみたいと思っていたので、配信で視聴してみました。
 

図書館に爆弾をしかけて立てこもる犯人と、彼を説得して止めようとする刑事との二人芝居(朗読劇)。
設定からソーシャル・ディスタンシングは完璧ですね。
19人の役者、15組が日替わりで登場。
どの組み合わせで観ようかと考え・・・
「WSS」が中止になって観られなかった加藤和樹くんのハリー(犯人)と、
ミュージカル俳優としてなじみのある鈴木壮麻さんブライアン(刑事)を選んでみました。
 
自分の勤める図書館の目録カードが破棄されコンピュータの検索システムに変わることに反対して立てこもる図書館員ハリーを説得しようとする刑事ブライアンの巧みな交渉・・・
次第に明らかになる2人の背景や人間性、信条・・・
見ごたえある2人芝居・・・なんだけど、やっぱりこういう話は生でないと十分に感じ取れないかも?
同じ空間にいてこその緊迫感、空気を感じたかったなぁ~と思います。
 
実はこの配信、STAGE GATE VRシアターとして、ヘッドマウントディスプレイや、スマートフォン用のVRグラスを使うと、3D映像で立体的な映像を楽しめるものだったらしい。
そこまでは準備できなかったので、2Dで観たんだけど、3Dだったら舞台同様の緊迫感や空気まで感じられたのかな?
この作品でなくても、いつかVR(ヴァーチャル・リアリティ)映像を楽しんでみたいものです。
 
それにしても、この舞台の中でハリーは本、書物の英知や神聖さを語り、
その知識を旅する地図である目録カードがコンピューターにとってかわることをなげき、
テクノロジーに反対するセリフが怒涛のように出てくるのに・・・
それを配信するのが最先端テクノロジーのVRなんて、皮肉だなぁ。
それが狙いかもしれないけど・・・