ベルリン・コンスピラシー(Michael Bar-Zohar 著、横山 啓明訳)を楽しく読みました。

それとともに、いまだにベストセラーを生むナチ問題の根深さ、深刻さに改めて思いを

巡らせました。その意味からは、楽しく読んだという表現は適切ではないかもしれませんが。


イラク戦争の時にも表面化した、米国とヨーロッパ(ドイツ、フランスなど)の対立を思い起こさせる

国家間の軋轢、米国とドイツ首脳部の作戦展開、CIAやMI6ら情報機関の活動など、スパイ

小説を思わせる緊迫感を味わえました。


著者も小説そのままに、複雑な生い立ちで、それでこそこのような作品を生み出すことが

できたのでしょう。