4院目
最後の砦クリニックでの初採卵
ショート法の刺激をするために注射をする必要があった。
思い返せば2院目で毎日注射に通院していたが、なんとここでは自己注射。
さすが東京は違うね。毎日東京に通えないから助かった。
初めてだったので、自己注射指導を受けた。
注射に薬液を入れるところは慣れればそんな難しくなかった。
ただ、自分に注射をするという体験が初めてであったので
ちょっとドキドキした。
しかし、思ったよりも痛くなかった。針が細いおかげだと思う。
それでも注射を打つので痛いは、痛い。普通に嫌。
それから20回くらい採卵をする際は注射を打っていたが、
毎回、気が重いことには変わらなかった。
せっせと注射を打って、いざ迎えた4院目での初採卵。
当日は、東京に8時につくように早朝に家を出発した。
前泊しなくてもよい距離でよかったと思う。
初回は持ち込み精子だったが、普通に採精から2時間以内なんて守れていない。
リカバリールームのベットに案内されて順番を待つ。
20回以上も採卵していると気づくが、採卵順は採卵数が少ない人から。
当然低AMHの私は1~5番目にはいつも入ってた。
採卵前のルーティーンで、人の文字を3回手のひらに書いて、飲み込んでいた。
これはその後の採卵でも毎回やった。
採卵のベテラン?になってしまっても、毎度緊張していた。
採卵は卵の数が少ないので無麻酔を選択した。
そして、採卵中は、モニターで卵胞液が吸われているところを見ることができた。
医師との会話もあった。たまに、うっ、と声を出して痛みを逃していた。
途中、卵ありましたーという声が聞こえる。すごく新鮮だった。
私が通院したクリニックでは4院目だけ採卵中に卵があったかどうかを教えてくれた。
3分くらいで採卵自体は終わりで、ガーゼ等の処置をしてもらう。
採卵後はまたリカバリールームに戻る。
特に休憩する時間に制限はなく、ほとんど休まなくてもよいし、
ずっと?休んでてもよいみたいだった。
簡単なお菓子と、選択できる飲み物が提供される。
その後は内診でガーゼを取ってもらって出血の確認をした。
診察では、その日とれた卵の数を教えてもらう。
ここでは未熟卵/成熟卵かどうかはわからない。数だけ。
受精方法やオプション、連絡の手段を相談して、当日は終了した。
初回はメールで受精と分割状況を確認することを選択していたようだ。
採卵後の受精方法は体外半分、顕微半分。
残念ながら受精(2PN)が確認されたものは一つもなかった。
(この記録を書くためにメールで確認できた。)
せっかく最後の砦に転院したのに、やっぱりだめなのか、と落ち込んだ。
とは言っても、採卵がダメなのは慣れてきていて、2回目の採卵でダメだった時
ほどの落ち込みはなく、はい、次だ次!という気になっていた。
なんせ、手を変え品を変えやってくれるクリニックにきたのだから!
次は、手を変え品を変えの採卵!