福島県福島市のJR福島駅西口に立地する総合スーパー『イトーヨーカドー福島店』が、2024年春を目処に閉店する方針であるという残念な情報が入りましたのでお伝えいたします。
『イトーヨーカドー福島店』は、1985年1月に「昭栄製糸 福島工場」跡地の自社再開発により開業した商業施設「昭栄福島ショッピングセンター」の核店舗としてグランドオープン。以来約38年にわたり、福島駅西口の顔として親しまれてきました。
『イトーヨーカドー福島店』開業当初は、食品売場部分を「ヨークベニマル」が運営するなど、極めてめずらしい店舗でもありました。
セブン&アイ・ホールディングスは2023年3月、傘下のイトーヨーカドー事業を大幅に縮小する方針を表明し、2026年2月末までに地方の不採算店舗を中心に33店舗を削減、首都圏エリアに事業をシフトさせる計画を発表しました。
さらには、祖業でもあるアパレル事業から撤退し、食品事業に集中することでヨーカドーの再生を図る方針を打ち出しました。
これまでも『イトーヨーカドー福島店』の撤退説はたびたび出てきており、経営不振も否めません。
しかしながら今回の閉店については、首都圏にIY事業をシフトするという、グループとしての企業戦略によるものであるともいえるでしょう。
2023年9月現在、東北地方では秋田県と山形県を除く4県に9店舗を展開しています。この9店舗のうち、青森県五所川原市の「イトーヨーカドー五所川原店」，宮城県仙台市泉区の「イトーヨーカドー アリオ仙台泉店」は来春までに閉店する方針を正式発表しています。
ちなみに2023年9月現在、首都圏を除く「イトーヨーカドー」店舗は計33店舗となっており、残念ながら首都圏以外の全ての「イトーヨーカドー」店舗はセブン&アイHDが発表した2026年2月末までの閉店予定リスト33店舗に該当していると予想できます。
すなわち、残る東北地方の7店舗についても閉店の正式発表が待たれている状態となっていることが想像できます。
福島県内の既存店舗は『イトーヨーカドー福島店』のほか「イトーヨーカドー郡山店」があります。
情報によれば、「イトーヨーカドー郡山店」についても福島店と同様、来年中に閉店する方針であることが既定路線のようです。
●『イトーヨーカドー福島店』撤退後は地域密着型商業施設として再オープンか！？
『イトーヨーカドー福島店』が入る「昭栄福島ショッピングセンター」は、現在も「ヒューリック株式会社」（当時の昭栄株式会社）が所有しています。
“『イトーヨーカドー福島店』閉店後は福島駅西口に大きな空洞物件が爆誕してしまうのではないか？駅周辺へのまちづくりにも大きな影響を与えるのでは？”
と心配になるのは当然でありますが、水面下では「イトーヨーカドー」撤退後の施設活用策の話が関係者の間で進められているようです。
こちらについての情報はまだまだ未確定な部分が多いため、今後明らかになり次第、改めて記事を公開いたします。
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福島駅西口で長年親しまれてきた総合スーパー『イトーヨーカドー福島店』の閉店は大変残念です。
今後セブン&アイHDより閉店に関する正式発表があるかと思いますので、情報を待つとともに、閉店前の『イトーヨーカドー福島店』に一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
