HSPという言葉を知ったのは、
そんなに昔のことではありません。

 

でも、その言葉を見た瞬間、
「これは、わたしのことだ」
と直感で分かりました。

 

長い間感じてきた“生きにくさ”の理由が
すっと腑に落ちたような、そんな感覚でした。

 

わたしはこれまで、
人との距離の取り方が分からなくなることが多くて

相手の気持ちを考えすぎたり
表情の小さな変化に深読みしすぎたり
気を遣いすぎて距離ができてしまったり。

 

そのたびに、
「わたしの性格のせいなのかな」
「気にしすぎて、面倒な人間なのかもしれない」
と自分をせめてしまうことがありました。

 

でも、HSPという言葉を知った瞬間
その自己否定がふっと軽くなったのです。

 

「ああ、これは“性格の悪さ”なんかじゃなかったんだ」
と、心のどこかでホッとしたのを覚えています。

 

わたしは、ただ少しだけ“感じる力”が強いだけ。
それをマイナスとは思っていません。

 

むしろ、これがわたしの“個性”なんだと
今では自然に受け入れられています。

 

とはいえ...


やっぱり人間関係の距離感で悩むことはあります。

考えすぎてしまったり
必要以上に気を遣ったり
ちょっとした相手の表情の変化や

ひと言に心が揺れすぎてしまう....

 

そんな自分に疲れてしまう日もあるけれど


「これがわたしなんだ」
 

と理解できるようになったぶん
少しだけ呼吸がしやすくなりました。

 

そして、だからこそ
わたしには「書くこと」と「描くこと」が

必要なのだと思っています

 

人との距離で揺れた心を
いったん、紙の上にそっと置いてあげること。

 

「書くこと」と「描くこと」


そういう自分の気持ちと向き合うための場所が
わたしには必要なのだと感じています。