ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)を構築する際の項目として、事業継続管理というものがあります。

 これは、さまざまなトラブル(天災、システムトラブル等々)が起きた場合にいかに業務の執行を維持していけるかという計画を立てて、日頃から準備しておかなければならないということを述べた部分です。

 実際には、事業継続計画というものを具体的にいろいろなトラブルが起こった際を想定して、作成しなければならないのですが、これがなかなか骨の折れる作業です。

 過去にさんざんな目に遭ったことがある組織ならともかく、あれやこれやトラブルを想定しろと言われても、なかなか具体的な部分までは想定が行き届かないものです。

 今回の東証のトラブルについて、どのような事業継続計画を立てておくべきだったのでしょうか?これだけ大規模な障害となると、意外と、想定から漏れていたりすることがよくあります。システムが半日にわたって全面停止するなどありえないと、普通の人は考えてしまうからです。

 しかし、そのありえないと思えることにできうる限りの想像を巡らして立てるのが事業継続計画なのです。想定外のことを考え始めるときりがありませんが、そのあたり、うまく落としどころを付けて実用的な計画を立てるにはかなりの知識と経験と想像力が要求されます。

 私見ですが、今回のような東証のトラブルを防ぐためには、地震その他の天災から逃れるために、東京から離れた遠隔地にバックアップセンターを作って、かつ、そこでは最新システムを動かさずに、一つでも、二つでも古いバージョン、つまり、動作が確認されているバージョンのシステムを動かすようにして、最悪最低限の基本的な売買の機能は維持できるようにすべきだと思っています。

 バックアップセンターに処理が切り替わった場合に、最新の機能が使えなかったり、処理性能が低くて取引数が制限されたりする可能性がありますが、今回のように半日間何もできずに手をこまねいて眺めているだけよりもはるかにましでしょう。とにかく、システムは動作することが最も大切なことです。片肺だろうがなんだろうがとにかく動いて処理を継続することに意味があるのです。

 開発と運用管理、両方の経験がある私にとって今回のようなニュースは身につまされてなりません。

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