ホジュンが県監の診察に出向くと、そこにはウイテの姿がありました。どちらが担当するのかひと悶着あるのかと思えば、思いがけずウイテはホジュンに診察を任せてその場をさっさと立ち去ります。

 そして、ホジュンはウイテの期待に応えて見事に県監の病を治しその命を救います。ホジュンは、診療の帰途ウイテの医院に寄り、そこでウイテから、今から患者をみろと言われます。

 ホジュンは、ついに許されたのです。二度と師匠を裏切らないと決めたホジュンは、ますます診療に打ち込みます。

 一方ドジの方は、いよいよ内医院での研修の日々が始まります。その時、王に寵愛されている側室恭嬪(コンビン)の幼い王子が発熱するという出来事が起こります。そしてひょんなことから、まだ研修生であるドジがその治療にあたることになります。

 その頃、以前にホジュンが治療したドルセが山陰の医院に現れ、母親が失明してしまったので何とかしてくれとホジュンのもとに押し掛けていたのです。

 さて、漢陽と山陰で離れ離れになったドジとホジュンですが、それぞれの身に大変な出来事が起こりました。この先は、二人がどのようにしてその大変な事態を乗り切るかが見どころになります。

 ドジにしてみれば、現在王の寵愛を一心に受けている恭嬪(コンビン)の王子の治療に成功すれば、一気に出世の手がかりをつかむことになります。言うまでもなく、その王子が王に即位すれば王の後ろ盾という最強の後ろ盾を得ることができるのですから。

 また、そこまでいかなくても、王の寵愛が厚い側室である恭嬪に気に入られれば、その後ろ盾によって今後の内医院での地位が保証されることになります。

 他方、ホジュンですがなんだか厄介なことが舞い込んできてしまいました。ドルセの村であれだけ親子ともども面倒をみてやったにもかかわらず、母親の失明はホジュンのせいだと主張し、早く治療して治せとわめきたてるのです。

 さて、この二人のこの後はどうなるのでしょうか?次回をお楽しみに。