ダヒとの一件が落ち着いたところに、またホジュンに災難が訪れます。医院で診療待ちをしていた患者の付き添いから順番を優遇してもらうためのわいろを受け取ったという誤解を受けてしまったのです。その結果、ドジによって再び水汲みに戻されてしまいます。

 再び失意に陥ってしまったホジュンですが、山の中で出会った風変わりな男、アン・グァンイクのことがどうにも気になり、なんとか弟子入りさせてもえないかと何度も訪ねますが、断られてしまいます。

 しかし、昼夜を問わず何度も何度も訪ねてくるホジュンの熱意に負けて、ついには弟子入りを許されるのです。ホジュンはグァンイクから医術についての知識だけでなく、鍼(はり)の技術についても学ぶことになります。

 そんな中、ある時ホジュンはウイテに往診についてくるように言われます。そして、往診先でみたウイテの患者に対する態度を見て、真の心医とは何かを悟るのでした。

 ところで、イェジンとドジの関係については先にお話ししましたが、ドジが一方的にイェジンに好意を抱いている状況をみて、ドジの母はおもしろくありません。ドジなら、もっといい家柄の娘と結婚できるはずですし、また将来内医院に勤めるようになったときに出世の役に立つような婚姻関係を結んでほしいと考えていました。

 そういうわけで、イェジンはドジの母によって医院を追い出されることになってしまいます。ホジュンから離れがたい気持ちを抑えながらも、イェジンはそれに従い、再びサムジョク大師のもとへ出向きそこで大風瘡(だいふうそう:ハンセン病)患者のお世話にあたろうと決心し、医院を後にします。

 そんな状況の中、ホジュンは変わらずに医術を学ぶ日々をすごし、ある日グァンイクに、もう教えることはないと免許皆伝を言い渡されます。

 こんな風にして、ホジュンの身の回りにはいろいろなことが起こり、それを乗り越えていく毎日が続きます。ちょっといいことがあり、このまま順風満帆に物語は進むのかと思いきや、難題にぶつかって再び失意の中に落ちてしまうような生活が物語の最後まで続きます。

 視聴者としては、この緊張感がたまらずに先のストーリー展開が気になってしまい、夜も更けるのを忘れて視聴を続けてしまう面白さが、このドラマにはあると思います。

 さて、そんなときにホジュンにまた事件が起こります。次回をお楽しみに。