〈移動編〉キガリからブジュンブラ ~陸路でルワンダからブルンジへ~

 

 

まとめ

キガリ~ブジュンブラ 300km/20000ルワンダフラン(2500円)/長距離バス/約12時間

ブルンジビザ 40$/トランジットビザ3night(普通のビザはブジュンブラの移民局に行かないと取れないと言われた)

ブルンジ、世界最貧国、地球の歩き方はおろかロンリープラネットにも載ってない国。

正直、行こうかどうか非常~に迷った。

このままタンザニアに抜けてしまおうか。

しかし、ここである考えが浮かぶ。

今ブルンジ行かなかったら、二度といかなそうじゃね???

行かないで後悔するよりは行って後悔する方が良い。

気づいたら僕は、バスターミナルで「ブジュンブラ!」と叫んでいた。

 

 

 

前日の夜ニャブゴゴバスパークへ行き、翌10時発のブジュンブラ行のチケットを買う。

代金日本円にして2000円、アフリカの長距離バス代は高いぜ...

そんなこんなで翌朝バス停へ行ったが、ここでトラブル発生。

 

バス会社のババア「バスが壊れた、今日は動かないからまた明日ね。」

俺「は!?!?!?」

 

オイオイオイ、冗談じゃない。

せっかく先に進んでやろうという気持ちが出てきたのにここで足止めを食らうのは最悪である。

とりあえず料金を返金してもらい、他のバスを探すことに。

 

俺「ブジュンブラ!ブジュンブラ!」

おっちゃん「今出るぞ!いそげ、いそげ!」

俺「いくら?」

おっちゃん「20000フランや!」

俺「さっきのバスもうちょい安かったんだが...」

おっちゃん「うるせえ!これが相場や!」

 

もう一日足止めされるよりはましかと思い、とりあえず飛び乗った...

 

 

2、3時間ほどバスに揺られると国境についた。

今回通ったのは「Bugesera Border」という場所。

乗客は降ろされ、ここで出国スタンプと入国審査を受ける、といっても荷物検査の機械があるわけもなく...

 

 

両替商がいたので両替を済ませ、近くにある店?で焼き鳥とぬるい水を買う。

ちなみにブルンジフランの価値はクソなのでレートよりかなり高い金額で両替してくれる。

出国するときはその逆なので、ブルンジフランは使い切るか、おとなしくお土産にしよう。

 

ブルンジは、入国にビザが必要である。

事前情報では、アライバルビザ90$、た、たけぇ~

しかし僕が行った際はアライバルビザは40$/3nightのトランジットビザしか発行してないと言われ、普通のビザが欲しければブジュンブラの移民局へ行けと言われた。

まあ、どうせすることもないし三日で十分か...

お金を払うとそれ以上は何も確認されずあっさり発行された。

ルワンダ入国の時宿に電話をかけられたりしたから今回も用心して、せっかく予約できる高い宿を取ったのに...

 

 

ブルンジは荷物を検査する機械がないため、一々係員が検査するのだが、これがまあ遅い。

一説によると、賄賂をもらうためにわざと遅くしているそうな...

結局、12時過ぎに国境についたのに、出発するのは3時ごろになってしまった。

 

しっかしここからがこの移動の本番である。

ブジュンブラまであと約150キロというのに、まぁ~進まない。

山道かつ道路が舗装されてないせいで遅いのなんの、さすが世界最貧国、さっそく格の違いを見せられる。

そしてなぜか30分置きくらいに止まるので本当に進まない...

 

途中でトイレに行きたくなったときのことである。

隣の席のおっさんに、トイレ行きたいんだけど、というと、窓の外の子供に

「こいつをトイレに連れて行ってやってくれ」

と言ってくれた。

バスを降りると、小さな子供と15歳くらいの少年が勢いよく走ってきて、

「僕がトイレにつれてくよ!こっち!」

と案内してくれた。

裏道に行き、このまま誘拐されたりしないよな、と思いながらトイレを済ませると、子供と少年が手を差し出してきた。

「マネー」

ブルンジでは、外国人が何かをしてもらった場合、お金を渡さなければならない。

それがトイレを案内してもらうだろうが英語に通訳してもらうだろうがどんなことであれである。

そしてそれが、お金を持っている人がこの国でするべき行為なのである。

私は二人に1000フラン(60円)ずつ渡し、バスに戻った。

私は何か言い表せない気持ちを抱えながら、隣のおじさんに10000フランを1000フランに両替してもらった。

その後も幾度となく停車を重ね、結局ブジュンブラについたのは午後10時であった。

今日はここまで...

 

p.s. 最近暇なのに、気が付くと時間がたっている。今年もはやいなぁ...