【大型スクエア打法】に非常に近いマッシー倉本昌弘プロのスイング〜実は一番大きい【◯◯】の捻転差 | ゴルフ坊主【筒康博】のブログ

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日本人プレーヤーで実は【大型スクエア打法】に非常に近いスイングと後藤先生が高い評価をしていたのが、『ポパイ』『マッシー』の愛称で、ゴルフ以外にもテレビCMなど人気だった、倉本昌弘プロです。


現在はPGA会長…は勿論なんですが、
アマチュア時代にプロトーナメントに優勝したり、メジャーでも大活躍、永久シード権も…。


プレーヤーとして、天才ゴルファーとして、
改めてスイングを研究すべきでは?なので
取り上げようと思います。
【コンパクト】どころか

深い捻転を楽に作る『天賦の才』
倉本プロのスイングを
(非公式)に【大型スクエア打法】目線で
みていきます。
実際に倉本プロに会った人は驚くと思います。

まさに【小さな巨人】。


身長162cmくらい?の体格で、パーシモン時代に300ヤードを放っていました。
ほとんどコックを使わず、クイックテンポで行う
【タテ振り】系スイングはジャンボ尾崎プロにも
似ています。

しかし、フルスイングの中に不思議と余裕があるようにみえるのは
『若鶏のような強くて柔らかい筋肉』とまで後藤先生に言わしめたほどです。
昔から見過ぎて、線入れちゃってますm(_ _)m


天才過ぎて、参考にならない?
・重心が低いアドレス


膝を曲げて腰を低く構えて…では、実はスイング的な【重心】は高くなってしまいます。


スクエア打法で考える【スイングの重心高さ】は、カラダが自由に動きバランスが取れる事。

例えば水球なら、
水面よりカラダが出ているほど使える(=重心が低い)スイング。
・スエーを使わずに深い捻転

コックどころか、左右のスエーをほとんど使わずに肩・腰を深く捻転させていきます。

福井覚治プロを師に持つ自然派らしく、苦しい雰囲気は全くありません。

強弓(長打)にも関わらず、しなやかに弓を引く事が出来るのは天才的なカラダとリズムだけではなく、脚や腰を止めて…などが必要ない膝下まで【重心が低い】ゆえでしょう。

また、低身長にも関わらず早い段階でアゴに下に肩が入ってきます。

なぜ身長が関わるか?というと、
直立したアドレスになるほど前傾は浅くなるため
【フラットな肩使い】になり易いからです。

この場面でのフォーム、ポーズだけでもかなり難しいです。

おそらく倉本プロにとっては『朝飯前』では
ないでしょうか?

技術的には、【下から上】のカラダ使い
『リード&レイト』が出来ないと、この形にはなりません。
・トップの写真が2枚
・左足の【直角】【前進】踏み込み

ヒールアップして腰をしっかり回して『捻転が深い』?には、違和感があると思います。
 
腰と肩の捻転差(Xファクター)は良く言いますが、

スクエア打法のフィルターを通すと、首の柔軟性が必要な
【アゴと肩の捻転差】の方がずっと重要だと
考えています。

かと言って、意識してしまうと『アゴが肩に向かう』デメリットが出やすい場所。

絶好調プロのスランプを予言しまくった後藤先生は、この部分に【板が入っているか】厳しくチェックしていました。
『ゴルフの飛ばし屋は、カラダの割に首が細い(柔らかい)』
は、人工的に作れますが…倉本プロは元々持っている天才です。
ヒールアップ打法の場合には、トップでの腰や肩の捻転差は確かに小さいです。

その代わり、
カカトを【前進】するように踏み込むと
ダウンスイングが進んでも捻転を保ってインパクトに向かう事が出来ます。

若い頃、ワイドスタンスだったジャンボ尾崎プロは40代以降の第二次黄金時代でヒールアップ打法で『ダウンスイング時のワイドスタンス効果』を作り出したと言えます。

たった2〜3cmの事ですが、まるで
『大きくステップしてピッチング』しているかの様な効果を生み出します。

…ただし。
下半身(ヒールアップ&ダウン)だけ真似ても、かえって逆効果になる場合の方が多いです。

例えば、野球で王選手のフラミンゴ・一本打法が誰でもホームランにならなかった様に。
 下から上への滑らかな【運動連鎖】をしながら、まるで独楽のように前後左右にブレない体幹使い。

ヒジを引かず、手首をコネず、身長を遥かに超える大きなスイングアークで飛距離と方向性を両立させた、ショットメーカー。

【公式戦男】と呼ばれ、日本プロゴルフ選手権にも優勝した佐々木久行プロは倉本プロのシンプルなクラブ使い・カラダ使いに憧れていました。

1992年の日本プロゴルフ選手権は、後藤先生がチカラを注いでいた下秋間カントリーで開催。参謀・コーチがいない倉本プロの圧巻のプレーとスイングを高く評価していました。