繰り返し一粒 | @ちゃんねるブログ アニメ速報
 

 
 目の前には、わたしが憧れを抱く先輩がいて、わたし達は見つめ合ったまましばしの沈黙をつらぬいていた。
 先の展開を期待する胸の高鳴りと、反対に違っていた場合の消失感が合わさり合い、緊張感を生む。それは永遠にも思えて、早く解放されたい衝動にかられたわたしを先輩は察したのか、公園の噴水が吹き出すのと、同時にそれは発せられた。

「君の事が好きだ! 愛してる!」

 信じていた言葉が耳に入ってくる。
 けれど、信じられないという想いもまた心の中にあった。

「ほ、本当に……?」

 瞬きの回数が多くなっているのが自分でもわかる。
 わたしの震えた声を、笑いながら受け止めた先輩は次に力強く抱きしめてくれた。不安はたちまち、何かへと変わりいつまでも満たされていくような気がした。

 それが甘い幻想なのだと、気づきたくはなかった。