凡庸というかなんちゅうか | 百済ん観音堂DX

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たまには140文字以上の文章を読んだり書いたりしないと馬鹿になりそうなので、ボケ防止の観点からどうでもいい日記を書き綴っております。

平日の昼間から酒を飲んで酔いつぶれて
夕刻に再び目を覚ますという反社会的営為の後、
唐突にエネルギーを補給したく思い今日初めて
部屋から外に出る。

なじみのソバ屋が定休日で、その近所にある
ソバ屋は先日日記にも書いたが潰れて無くなって
駅前食堂街のソバ屋はコジャレてて入る気がせず
線路を越えた商店街にあったテンプラがメインの
ものすごく二代目がボンクラな老舗ソバ屋もついに
潰れて無くなっていて、なんか気がつくと商店街の
端っこまできていた。

その商店街の角っこには、おっそろしく古々しい
木造建築のラーメン屋があって前から気にはなって
いたものの、その店構えのあまりのアレな感じに
ついぞ入る機会がなかったのである。

目指した店がことごとく入れなくて、とにかく腹に
入る物なら何でもいいという気分になっている
今しか突入する機会はあるまいと、古びた木の
ドアに手をかける。

すりガラスのはまった引き戸の向こうは昭和であった
木造建築の一般住宅を無理矢理改装したのであろうか
生活スペースと調理スペースが融合合体したような
ある意味予想通りの珍妙な店内。

年代モノの給水機にプラスチックのコップ
“お水はセルフサービスで”の張り紙すらないが
言われなくてもわかる、サービスなど期待してんのか
ボゲと背中だけで語る店主のおっさん

やっすい飯屋に定番のつけっぱなしテレビ
ブラウン管なのはともかく、横にうず高くVHSビデオ
カセットテープが積まれているあたり尋常ではない。

メニューにはラーメン類しかなくギョーザもなければ
ビールすらも無い、しかも醤油味一択、ここまでくると
手抜きというよりはいっそすがすがしい。

そしてたいして待たされることもなく供されるラーメンは
その供給速度に相応しくたいしたことない。

しょうゆ味のスープに薄黄色のちぢれ麺、トッピングに
モヤシ一つまみほど、刻みネギこれまた一つまみほど
シナチクは幅5ミリ以下の細さでチャーシュー的な何か
に至っては面積が2平方センチもなくもはやせこいとか
そういう次元を超越したシロモノ、肉が食いたければ
チャーシューメンを頼めという暗黙のメッセージなのか。

とにかく腹が減っていたので食す、
美味くもなければ不味くもない、昭和の中華ソバという
のがおそらくこんな感じだったのではないかと。
昭和のまま時が止まったような建物の中でラーメンも
進化することを止めてしまったのであろうか。

それなりに腹を満たした後、あらためて店内を見回す
壁にベタベタと貼られたサブカル映画やライブの告知
ああそういう趣味の店長なのねと。ひょっとすると別に
ラーメン屋なんぞ儲からなくても暮らしていける身分の
趣味人なんじゃないかなと。

つまるところ美味い食事をする場所ではなく一種の
タイムマシン的アミューズメント施設だと思えば
不思議と腹も立たない。一杯500円だしな。
なんとなくあと一回くらいは行くんじゃないかと思う。