発音の隘路 その3  心骨 | 100万人の中国語 

100万人の中国語 

田中則明(たなかのりあき)

「発音(ピンイン)」→「語彙(ピンイン)」→「文法(核文字)」 

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実は、“辛苦”に発音が近い単語として、

“心骨(気骨)”があります。

 

<辛苦>   <心骨>

xīnkǔ    xīngǔ

 

中国語が怖い(?)のは、ほんの少しの

発音の違いで、「意味がかけ離れた単語」

になってしまうことです。

 

このケースでは、

kǔ   gǔ

だけが違います。

その音の違いだけで、

<つらい>と<気骨>

の違いが生まれてしまうのです。

 

 

<田中式二色刷りピンイン>では、

xīnkǔ    xīngǔ

となっており、<つらい>には

赤色が含まれてしまっています。

ですから、日本語にない赤色の

音が出せるようにして臨まなければ

いけません。

 

一方、<気骨>の方は、

赤色ではないので、カタカナ

で表記することも可能です。

でも、厄介なのは、

 

「ク」でも「グ」でも

通じてしまうことです。

 

エッ、では、中国語人は、「ク」と「グ」

の音を聞き分けないの?

 

ーーーそういうことです。

 

全く、厄介な話でしょう。

 

何はともあれ、日本語人にとっての問題は、

日本語人は、

が日本語に存在しない音(子音+母音)であることを

認め、なお且つ発音できるようにしなければならない

ということです。

 

その際、いろいろと考え過ぎないことが

大事です。