実は、“辛苦”に発音が近い単語として、
“心骨(気骨)”があります。
<辛苦> <心骨>
xīnkǔ xīngǔ
中国語が怖い(?)のは、ほんの少しの
発音の違いで、「意味がかけ離れた単語」
になってしまうことです。
このケースでは、
kǔ gǔ
だけが違います。
その音の違いだけで、
<つらい>と<気骨>
の違いが生まれてしまうのです。
<田中式二色刷りピンイン>では、
xīnkǔ xīngǔ
となっており、<つらい>には
赤色が含まれてしまっています。
ですから、日本語にない赤色の
音が出せるようにして臨まなければ
いけません。
一方、<気骨>の方は、
赤色ではないので、カタカナ
で表記することも可能です。
でも、厄介なのは、
「ク」でも「グ」でも
通じてしまうことです。
エッ、では、中国語人は、「ク」と「グ」
の音を聞き分けないの?
ーーーそういうことです。
全く、厄介な話でしょう。
何はともあれ、日本語人にとっての問題は、
日本語人は、
kǔ
が日本語に存在しない音(子音+母音)であることを
認め、なお且つ発音できるようにしなければならない
ということです。
その際、いろいろと考え過ぎないことが
大事です。