よく、外国語教師は、ネイティブが良い
か、日本人が良いかが問題にされます
が、私は、事はそんなに単純ではないと
思います。
ネイテイブ教師・・・メリット
デメリット
日本人教師 ・・・メリット
デメリット
という風に整理して考えるべきだと考え
ます。
で、本題に戻りますと、中国語学習の
入門期においては、ネイテイブ教師、
日本人教師のメリット、デメリットを勘案
してみると、大差ないはずです。
誰が教えようと、悪いレッスンプロとは、
次のような教え方をする人達です。
〇「正しい音」を押し付ける
例
先生:私のマネをしてください。
" e "
生徒:" · "
先生:もう一回。
生徒:“ · ”
先生:もう一回。
生徒:・・・・・
先生:・・・・・
生徒:・・・・・
先生:・・・・・
生徒:・・・・・
先生:・・・・・
生徒:先生、もう許してください!
先生:もう少しですよ。
がんばって!
生徒:・・・・・・・
先生:・・・・・・・
生徒:や~めた!
では、どう教えるか?
私は、こう教えています。
私 :いいですか。
この音は、日本語にない音です。
ですから、カタカナでは表わせません。
でも、「正しい音」もしくは「正しくないが
通じる音」は、こうすれば出ます。
口を、ア、イ、ウ、エ、オにしないで
音を出してみて下さい。」
生徒:" · "
私 :通じます。
OKです。
ネイテイブの耳→脳は、「正しい音」で研ぎ
澄まされています。
日本人ネイティブとして、気になる外国人の
発音が多々あります。
例えば、
中国人の一部の人の
「カンケイ」の「ケ」
の音が、気になります。
「正しい音」になっていないのです。
でも、「正しくないが通じる音」の範囲に入って
いる場合は、我慢して、何も言いません。
10年も日本語を習って来て、「国際関係論」
などという講義も受講している人に対して、
いまさら、「あなたの、ケはケになっていない
よ」などというのは、残酷すぎます。
それに、通常は、その人が、「カンケイ」とい
う音を今後何千回を聞いてい行けば、自然
と「正しい音」に近づいて行くはずですから、
放っておいてやれば良いのです。
余計なお世話はやめましょう。
入門では、まず、「通じる音」さえ身に付けら
れれば良いのですから、「正しい音」を無理
しても叩き込もうとするのは、植えたばかり
の苗を、早く育てと引っ張り上げるようなもの
です。
それに、「通じる音」は、全ての音について
出せるようにしなければなりませんので、
やるべきことは他にいっぱいあるのです。
その意味からして、重箱の隅をつつくのは、
愚の骨頂です。