3歳の娘の習い事について考えたり、悩んだりしたことをメモとして以下にまとめておく。


  我が家の3歳児の習い事選び基準


自分の習い事遍歴を踏まえた反省や、夫婦の会話、子育てしてあらためて考えたポイントなどを踏まえ、現時点の考えをまとめると以下のようになった。


​・可能な限り、親が最初に教える。教えるというか一緒に楽しむようにする。親子の触れ合いを通じて、そのジャンルの楽しさを伝える。また反応を見て、その子の興味や適正をを探るように努める。

・自己肯定感の向上に繋がる場を選ぶ。本人の興味や適正にあったジャンルを選定し、喜んで参加できる習い事にする。

・本人に適正があってなくても本人に合ってない場合は簡単にそのジャンル自体を嫌いになることができるので、楽しめない場なら行かない方が良い。見極めは慎重に。

・本人の衝動、感情、意思の力を伸ばしたい。"これやりたい"という内から生じる強い力が生きていくうえで何よりも重要だと思っているから。我が子の場合はじっとするのがまだ得意でないので、かしこまってない雰囲気が良い。時には大声出して騒いでも良いような、自分を自由に表現してもそれを受け入れてくれるようなところが良いかな。

・家以外で自分の居場所となれる場所を見つけることができたら最高である。先生と生徒の1対1というより、コミニュティへの参加みたいな形が理想。いろいろな世代との交流があればなお良い。


  自分の習い事遍歴(幼少期)

親や親族は自分に期待していたのか、自分は3歳くらいからたくさんの習い事に通わされた。水泳、ピアノ、公文、英会話、書道、そろばん、体操教室、サッカー、一通り経験した。特に小学校低学年くらいの時が一番忙しく、曜日毎に習い事のスケジュールがびっしり組まれていた。小学校4年生からは塾とか受験勉強にシフトしていったので、それまでの方が習い事の種類が多かった。


これらは本当に嫌な記憶としてしか残っておらず、かつ、習った恩恵をほとんど感じていないので、自分の子供には同じような思いをさせたくないという強い気持ちがあった。どれくらい意味がなかったかというと、、、 


水泳:3歳からはじめた。男の大人の先生に無理やり嫌いな水の中に入れられ、ギャン泣きしながら苦痛の時間を過ごした。今でも泳ぐの嫌いだし、ほとんど泳げない。

ピアノ:母親が音楽系のプロ奏者なので、子供に音楽の基礎を教えたかったのだろう。いろんな先生のとこに連れていかれたが、どれも長続きしなかった。ピアノに向かっている時間が嫌で、先生とトークで盛り上がれば練習時間減るのでは?と考えて、どうやって先生と楽しく会話できるかばかり考えていた記憶がある。今でもほとんど弾けない。

そろばん:小学校1年生から6年生くらいまで通ったが、先に公文とかで算数をある程度身につけていたせいか、頭の中で珠を動かす(右脳を鍛える的な)能力は身につかなかった。そろばんを使わずに隠れて筆算することもあった。

体操教室:そもそも運動が嫌いな少年だった。迎えの時間に母親と一緒に来ていた妹は教室の後ろから見ているだけで、鉄棒の逆上がりとかが自然にできるようになったが(自分より先にできた)、才能ないのか自分は教えられることが全然思ったようにできなかった。自分は運動苦手なんだなと思った。

サッカー教室:家から車で30分くらいの距離にある国立の小学校に通っていたが、サッカー教室は家の近くの公立小学校の子達が通う地元のクラブに行かされた。国立小学校の友達も1人一緒に通ったが、自分達だけ学校違ったので当然のように嫌がらせをされた。ゴールに向かってシュート練習する時は、順番待ちの際に足元のボールを意地悪な子に遠くに蹴られ、走ってとりに行かなきゃいけなかったり、、嫌な記憶しかなかった。


書いてみると止まらないからここらでやめておくが、少なくともこれらは自己肯定感を高めるような経験ではなかったように思うし、親に勧められて始めた習い事はどれも好きになれなかった。


自分の習い事の失敗原因を以下にまとめた。


​・子供の興味や特性に合っていなかった。
・子供の意思で習いたいものではなかった。
・先生や集団が子供に合っていなかった。
・習い事でスケジュールを埋めすぎた。
・結果として自己肯定感の低下に繋がった。さらに、将来、自発的に好きになるチャンスが損なわれた。


  自分の習い事遍歴(大人編)

一方で習い事の利点もすごく感じている。自分は大人になってから自分のやりたい習い事を自発的にたくさん通ったが、それはどれも良いものだった。子供が生まれてからはさすがに忙しくて通えていないが、結婚してからも習い事は継続していたし、子育てが落ち着いたらまた通いたいな思っているほどである。

親があんなに心血注いだ音楽系に関しても、幼少期は全くハマらなかったのに、自分の意思で始めたものに関してはここまでハマるとは思わなかった。習い事を通して得たスキルにより自分も演奏の仕事を貰うレベルになったし、なによりも深みにハマるに従って出会う人も変わり世界が広がっていく喜びを体験できたのは大きい。

自分の経験から、自分の"やりたい"という感情の持つパワーを大事にすることがとても大事だと思っている。


  音楽教育について思うこと

個別に書きたかったけど、長くなったので別記事にする。


また書くぞーコアラ