今度はたけのこ産地偽装
中国産のタケノコ水煮を国産に偽ったとして、農林水産省と栃木県は10日、
食品会社・丸共(大阪市)と製造委託先の凍頂(とうちょう)物産(栃木県さくら市)に対し、
JAS法に基づいて改善を指示した。
偽装品はここ1年で140万袋に上り、主に関東と関西のスーパーで販売されていた。
農水省によると、丸共は「香るたけのこ」「穂先たけのこ」などタケノコ水煮の20商品で、
中国産を国産、福岡県産、徳島県産などと偽って販売。
少なくとも07年9月から今年6月にかけて、自社の徳島工場では中国産を4~5割混ぜて、
凍頂物産ではほぼ全量を中国産の原料で製造していたとされる。
丸共は農水省に対し、「国産のニーズが高まり、国産のタケノコが足りなくなって品薄になり、
中国産を使うようになった」と説明しているという。
丸共東京支店は06年7月ごろから、凍頂物産に産地偽装を指示していたという。