原子力燃料製造会社「グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパン」(GNF-J)は10日、神奈川県横須賀市の同社工場内で9日朝、微量のウランが飛散し、男性作業員1人が被ばくしたと発表した。被ばく量はわずかで、周辺への影響もないとしている。経済産業省原子力安全・保安院への報告は発生から6時間以上たってからで、保安院は「もっと早く通報すべきだ」として、同社に厳重注意する。
保安院などによると、9日午前5時25分ごろ、同社工場第2加工棟1階の第2成型室内で、ウラン粉末を固めるプレス機からウランが飛散。室内で作業中の同社社員1人が、微量のウランを吸い込んだ。被ばく量は1.12ミリシーベルトで、健康への影響はないという。
(2008/07/10-13:12)