戦費、スポンサーからみた日露戦争
予算とスポンサーからみた日露戦争
戦争は最大のビジネスである。
腹が減っては戦はできぬ、戦争するなら弾をくれ。
勢いと思い付きでは戦争はできない。
日清戦争後の、屈辱の三国干渉から、
日本は国家予算の40%かけて対露戦争準備に狂奔。
当時工業が未発達な日本は軍の装備をイギリスに依存、
イギリス依存の軍拡であったことは明記すべき。
戦艦三笠はじめ、主力艦6隻すべてイギリス製
金融、兵器調達はイギリス依存爆笑。
日本の戦費
約17億(日清の8倍超)
借金と増税負担で賄う
増税で5億(NHK日本史では3,2億)
非常特別税、地租、織物消費税、煙草・塩の専売制での収入
国債で4.35億(NHK6億)
増税したので国債消化できない。強制して国民に買わせる。
外債で6,9億
一般会計の歳入総額の2倍の借金
ロンドン市場で調達(目処がついて開戦に)
高橋是清が売り歩く(NHK=米英が購入)
米クーン・レープ商会が購入。
米鉄道会社経営ハリマンもクーン・レープと談合した。
ハリマンは米国内の敷設終え、次なる市場狙を狙っていた。
当時、アメリカは中国進出に出遅れ、租借地もなかったため
日本に金貸し込んで勝たせ、利用しようと考えた。
アメリカとしては処女地満州は何とかしたい、
しかし、大国ロシアにやられればそれで終わり。
弱小国家日本の方が御しやすく、何かと便利だ。
そこで、1904年の桂・タフト協定で権益相互承認する。
我が民族にとっては迷惑千万な話になってくる。
ロシア側
1904年フランスの8億フラン融資で戦費調達達成
年利5%、5年返済という条件だった。
フランスとしてはアジア権益などはどうでもよく、
ロシア弱体化避けたいだけだった。
産業革命終え、海軍力増強、強大化したドイツに対抗するには
どうしてもロシアの牽制が必要だったの。
また、ロシア革命に向けた不穏な動きが起こる。
フランスは早期に戦争切り上げて欲しいが、
ロシアは停戦勧告に応じない。
そこで、困ったフランスは米と話をつけ、
ローズベルト大統領斡旋で日露が借金抱えたまま痛み分け、
ということで話をつける。
結局、英米仏は自分達はたいした損害もなく
未開な日本人を鉄砲玉にして
まんまとロシアの牽制に成功する。
だから、ホントの戦勝国は英米仏なのw。