melt of cube -18ページ目

melt of cube

休息は意識的に図るべきである。
時間を意識することで余裕が生まれるように。

また泣きそうだった。あたしって単純だ。なのに絡まってる。
君の口からこぼれた昔の彼女との思い出話。
あたしは君はまだあの子を忘れられないんだなってそういうの聞くたび思って、まだ思い出したりするんだな、って昨日も少し心をかすめて、なんかやっぱり羨ましかった。何年経っても忘れられない位の長い時間を、あの子は君といたんだなって思いながら、耳を傾けてた。何でもないフリをしながら。
もうだいぶ忘れてしまったけどな。ちょうどあたしと付き合ってたあの時の自分は、誰にも何も本音を見せる事が出来てなかった。誰も信じられなかったし、誰もわかってくれないと思ってた。

あたしも今は、それがわかるよ。あの時は何にもわからなかったけど。君があたしと付き合ってる傍で悩んでたことも、別れた当初に違う人から聞いてた。

だけどお前はなにかをわかってくれてる気がしてる。
ぽろっとこぼれた一言だった。嘘が得意な君だから、あたしのもやもやとした感情を読み取って、ただ言ってくれたのかもしれない。だけど嘘じゃない気もして、泣きそうだった。

君もそんな風に、あたしのこと思ってくれてるのかなって時々思ってたことを君の口から聞けたのは、とても尊い。

相変わらず少しも、あたしと君の間で会話が盛り上がることなんかないし、あたしと君の間にある格差は確実にあるけど、でも誰も埋められない穴をあたしは君によって埋めてもらえてる。
それはあたしだけじゃないのかもしれない。
君に空いた穴もあたしが少しは埋められてるような気がした。
だから君はあたしに遊ぼうって言ってくれるんだな、と思った。
誰でもいいわけじゃないのだ。あたしには他の女の子にはない何かが、君にとって価値としてあるんだな。それはあたしにとっての君としての価値とほとんど同じなんだろうな、って思った。
両思いなのね、だけど隙間だらけ。
あたしも君もお互いが大切なのに、だけどやっぱり進み出せない。
今の関係がこの上なくべすとなの。だけどあたしは少し足りない気もしてて、でも今以上進むことがべすとじゃないって自分でもわかる。
形を求め出したらあたしたちは壊れる。
だって君は形が欲しくない人だ。居場所だけが欲しいのだ。
あたしも今は、それだけでいいのだ。
でももし、あたしが形をいまよりもとめはじめたら、あたしが君を捨てるんだろうね。
そんな自分がとても嫌だ。
あたしにとって君は、捨てることができないくらい核となるところを支えてもらってるのに、こんな思考になるなんて、よく深すぎる。
だけど君はお前はそれで良いんだ。って言って、ひとりを選ぶでしょう。
君はそういう人だ。
そこにほんとに君の幸せがあるのならそれで良いよって私も進めるだろう。
でもそんなわけないじゃん。寂しいから私をそばに置いとくくらいなのだから。

たとえ知らなくても、ひとりだって君が泣いていたら、どうしてあたしはそばにいてあげなかったんだろうと悔やむよ。
それがわかるよ。わかってるつもりだよ、君の根本があたしより本当はとても繊細なのだと。
だから離れちゃダメなんだって。
だから一緒に居られるように人とはきっとあたしたちは違う風に進んでいかなくちゃいけないな、だから違う道を探すよ。
だって普通に考えたら、とっくの昔にあたし達わかれてるはずだもんね。なのに特に理由なんかなく一緒に居たがってるって、普通じゃない。
だけどいつの間にか普通の道に戻れるように。そこはさ、あたしが引っ張っていこうと思う。
時間はものすごくかかりそうだけど。
でも昔と比べたら君は確実に、杓子定規な視点から変わり始めてると思うよ。
いいんだよ、それで。
君が言う通り、あたしだけが君の何かをわかる人であるなら、私は何をしても君を許してあげようってこころに決めた。
君は芯が通ってる。その限りは、私は何をされても、きっと許せるよ。

気持ちなんてそんな軽いものじゃなくて、もっと深く心にくるんだよ。最近のあたしは。